『三井ゴールデン・グラブ賞』答え合わせ 2022年度版 やってく!〜パ・リーグ編〜
おはようございます、たねです🤗
先日、守備のスペシャリストを決める『三井ゴールデン・グラブ賞』の受賞者が発表されました🏆我らが東京ヤクルトスワローズからは、中村悠平・長岡秀樹・塩見泰隆の3選手が見事受賞👏本当におめでとうございます㊗️🎉
本日より2回にわたって、私の事前予想と実際の受賞者、その答え合わせをまとめていきます。まずはパ・リーグ編。
前半で受賞者を確認、後半では事前予想との比較や、ポジション毎の分析と私見、最後に総評という流れでお話していきます。
興味のある方は、このまま最後までお付き合いください。
🏆パ・リーグ GG賞受賞者
✅投手部門
👑山本由伸(オリックス)※2年連続2回目
得票数:225票
球界のエースが2年連続の受賞。今季はノーヒットノーラン、そして2年連続の投手5冠を達成し、さらなる飛躍を遂げたシーズン。パ・リーグ最多得票での受賞となりました!
✅捕手部門
👑甲斐拓也(ソフトバンク)※6年連続6回目
得票数:181票
侍ジャパンでもマスクを被る甲斐が貫禄の受賞。守備率・盗塁阻止率ともにリーグ1位を明け渡す、不本意なシーズンだったとは思いますが、苦しい先発事情を支えた確かな統率力と守備技術。流石だと思います。
✅一塁手部門
👑中村晃(ソフトバンク)※3年連続3回目
得票数:161票
こちらも常連の中村が受賞。チーム事情で外野と一塁を行ったり来たりしながら、どちらのポジションでも堅実な守備を見せるベテランが、3年連続でのタイトル獲得となりました。
✅二塁手部門
👑外崎修汰(西武)※2年ぶり2回目
得票数:92票
今回一番票が割れた二塁手部門では、西武・外崎がGG奪還。今季序盤はらしくないエラーを連発し、野球ファンをザワつかせましたが、圧倒的な守備範囲と華麗なプレーは健在。
✅三塁手部門
👑宗佑磨(オリックス)※2年連続2回目
得票数:189票
大激戦のセとは様相が異なり、候補者自体が少ないパ・リーグの三塁手部門。制したのはオリックス宗。正直、昨季から守備面でのステップアップとはならなかったものの、リーグ連覇への功績が認められての受賞となりました。
✅遊撃手部門
👑源田壮亮(西武)※5年連続5回目
得票数:160票
ソフトバンク今宮を交わし、今季も源田が守備No.1の称号をガッチリキープ。守備範囲・送球・ポジショニング・打球判断どれをとっても超一流。独裁はまだまだ続くのでしょうか?
✅外野手部門
👑髙部瑛斗(ロッテ)※初受賞
得票数:178票
👑辰巳涼介(楽天)※2年連続2回目
得票数:175票
👑福田周平(オリックス)※初受賞
得票数:69票
常連組を抑えてニューフェイスが躍進した外野手部門。今季ブレイクの髙部が、盗塁王に続き2つ目の称号獲得。12球団最少失策を誇る楽天からは、センター辰巳が2年連続受賞。アグレッシブなプレーが光った福田は、4位柳田を10票差で振り切り、嬉しい初受賞となりました。
◆事前予想との比較
ここからは、私の予想がどれだけ当たったか、発表していきます。今年も発表当日の朝に受賞者予想をUPしたんです。
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私は普段パ・リーグの試合はほとんど観ません😅あくまで判断基準は、各種データや指標、交流戦におけるヤクルトとの対戦時の印象、『プロ野球ニュース』内の"今日のファインプレー"や、パ・リーグTVでのピックアップ動画等を見ての私感となります。
今季のパ・リーグGG受賞者、私の予想的中は6/9となりました。違っていたのは一塁手・三塁手・外野手1名の3ポジション。パ・リーグに疎い私にしては、まぁまぁなんじゃない?と思ってます(笑)
ここからは事前予想との擦り合わせ、さらに得票数を見て感じたことや、注目選手についてポジション毎に私見を述べていきたいと思います。
【投手部門】答え合わせ
こちらは予想通り山本由伸が受賞👏
私がリサーチしたUZRランキングでも投手部門で12球団1位。異論を挟む余地なし‼️
得票数2位の田中、3位の上沢は守備率10割で、これも納得の得票数。唯一、UZRランキングで12球団2位・刺殺リーグトップタイの髙橋光成が、投票数0というのが意外ではありました。
ただパ・リーグの場合、山本が圧倒的過ぎるので、票が集中するのは仕方ないというのが個人的な見解です。
得票数の内訳
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【捕手部門】答え合わせ
こちらも予想通りの甲斐拓也。ただ今季に関しては危ういかな?と思っていました。昨季4割を超えていた盗塁阻止率は.343でリーグ2位。失策もリーグワーストの6と振るわず。年齢的なこともあり、データで見るとパフォーマンス低下は否めません。とはいえ対抗馬が居るかというと…❓
得票数2位は炭谷。安定感のあるキャッチングやブロッキングの技術は健在で、少ない試合数ながら上位に入ったのは流石。得票数3位の森友哉は、チーム防御率リーグ1位に導いた手腕が高く評価されたと思います。
現在ほとんどの球団で正捕手不在と言われる中、明確に併用制を用いているオリックス&ロッテ勢は、この賞においてはどうしても不利。
リーグ連覇に貢献し、日本シリーズでもリード面で高い評価を受けたオリ捕手陣ですが、有資格者は伏見のみで結果は4位。もし若月に資格があれば、個人的には若月を選びたかったです。
また盗塁阻止率リーグ1位の佐藤、完全試合をリードした松川はインパクト十分も票が分散。加えて捕逸の多さが伸び悩んだ要因かと思います。
得票数の内訳
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【一塁手部門】答え合わせ
一塁手部門はもう少し票がバラけるかと思っていたんですが、割と差がつきましたね。中村晃はUZRランキングでもリーグトップ。順当と言えると思います。
私の予想した楽天・鈴木は得票数3位。交流戦、とにかくカッチカチの守備に、何度もため息つかされた苦い思い出があります😅他候補に比べて一塁手としての守備機会が少なく、票が伸びませんでした。やはり複数ポジションを守る野手は、いくら指標が良くても無理だった模様。
得票数2位は山川。見た目によらず(←失礼💦)軽快な動きと機転の効いた守備。カバーに入った投手への柔らかいトスなど、投内連携が本当に見事です。4位の清宮はかなり守備面でのレベルアップを感じました。来季以降はもっと票が伸びるのではと思います。
DHがあるパ・リーグではファースト起用も流動的、かつ567の影響もあり、有資格者が4人と少なかった今季。該当なしへの投票も22票と多めでした。
得票数の内訳
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【二塁手部門】答え合わせ
パでは一番票が割れた二塁手。受賞したのは予想通り外崎。ただ先程も触れましたが、今季はイージーなミス、精彩を欠くプレーも散見されました。終盤に腰痛で離脱したことを考えると、満身創痍の状態だったことは想像に難くありません。
得票数2位は昨季GG賞の中村奨吾。今季規定到達の二塁手の中で、実はUZRがワーストなんですよね💦もちろんUZR=守備力でないことは理解しています。実際中村の守備は堅実で安定感があり、守備範囲の狭さを技術と経験で良くカバーしていると思います。ただ今季に限っては、過去の実績・印象による影響は拭えないというのが本音。
守備率トップだった浅村は、刺殺・補殺・併殺の少なさの影響とDH起用もあり3位に。4位三森はUZRランキング12球団トップ&有資格者の中では最少失策でしたが、他3名に比べてイニング数が少ないことや、知名度・過去の実績などが影響する記者投票では、苦戦を強いられる結果となりました。
得票数の内訳
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【三塁手部門】答え合わせ
サードに関しては、宗と安田のデッドヒートになると思っていたんです。まさかこんなに得票数に差が出るとは!正直かなり意外ではありました。
もちろん2年連続受賞の宗の守備が下手だとは全く思いません。肩は強いし華やかなファインプレーも多い。ただショートの紅林を含め、オリックスの内野守備は今季不安定で、失点に絡むエラーが多かった印象。
その点安田の守備力向上は目を見張るものがありました。交流戦で対戦した時も「こんなに上手かったか?」と驚きましたし、UZRランキングでは12球団トップ。守備率でも僅かに宗を上回っています。
成長度と堅実な守備なら安田、これまでの実績と派手さなら宗。今回は期待を込めての安田予想だったんですが、思いの外評価が低くて寂しかったです😰オリックスの宗ももちろん、同学年で同ポジションのヤクルト・宗とも切磋琢磨し、さらなる成長とリベンジに期待ですね!
日ハム勢は選手起用が流動的だったこともあり、全体として票が伸びませんでした。来季からはメンバー固定で挑むと新庄監督も名言していますし、3位の野村は、来季GG争いに名乗りをあげられるよう、守備面での成長を見せて欲しいです。
得票数の内訳
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【遊撃手部門】答え合わせ
ここは特に言うことはありません(笑)
2位今宮の守備が超一流なのは野球ファンの知るところ。そんな今宮をもってしても越えることの出来ない源田という高い高い壁。
もしこの源田の牙城を崩せるとしたら、今回資格は無かったですが、現チームメイトの滝澤ではないかと思っています。今季源田の故障離脱で混迷していたチームを救った小さなヒーロー。あの守備ヤバいでしょ⁉️
4位に入った日ハム・上川畑も、来季以降得票数を伸ばして来そう。ルーキーイヤーに72試合に出場し、あれだけ軽快な守備を見せて注目を集めたことは大きな自信となるはずです。
源田がまだまだ連続受賞を伸ばすのか、新たな守備職人が現れるのか…?来季を楽しみにしたいと思います。
得票数の内訳
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【外野手部門】答え合わせ
外野手部門は右・中・左の区別なく、得票数上位3選手が選ばれるため、今季はチームで主にセンターを守る髙部・辰巳・福田の3選手が受賞となりました。福田の存在を忘れていた訳ではないんですが、ソフトバンクや楽天の方が外野守備に関して固いイメージがありまして…スイマセン💦
私が3人目であげていたソフトバンク・柳町は全体の8位。守備範囲の広さとレーザービームがめちゃくちゃ印象に残っていたんですよね。今季の守備率は6位楽天・島内と並んで10割。イニング数が少なかったこともあり、残念ながら受賞とはならず。
また得票数5位の西川は、UZR左翼部門1位で守備率も3位。さらに補殺10は12球団No.1で(それだけ多く走られたとも言えますが)、失点を防いだ事実は守備力として評価に値すると思います。
今後の注目株としては得票数10位の日ハム・万波。今シーズンは100試合に出場し、守備範囲・身体能力・肩の強さなど、非凡な才能を見せつけてくれました。
そして個人的に大好きな11位の愛斗。絶対ホームランだろって打球でもフェンスによじ登らんばかりに必死で追い、内外野の間に落ちそうな打球には、顔面を打ちつけようが果敢にダイブ。送球に課題はありますが、何とか克服して名だたる名手達を脅かす存在となり、泥臭いプレーを見せ続けて欲しいです。
得票数の内訳
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◆パ・リーグGG賞総括
毎年GG賞の選考に際しては、記者投票のあり方や選考基準について、野球ファンの間で様々な議論がなされています。
去年書いたnoteでもお話ししましたが、無記名投票に起因する責任の希薄さ、様々なバイアスがこの賞の権威を低下させているのではないかと思うことが多々あります。
パ・リーグに関しては不勉強なので、私自身確信を持って言えるわけではありません。今季のパ・リーグ受賞者については、概ね予想の範囲内というか、そこまで大きなズレはなかった印象があります。もしかしたらパ・リーグファンからすると、全くもって納得いかなかったりするのかもしれませんが…💦
例年に比べて打撃成績に引っ張られた選考は改善傾向にあるものの、人気投票的な要素・過去の実績による先入観は間違いなく介在していると感じます。
守備のスペシャリスト"を"シーズン毎"に選んでいる意味、ゴールデン・グラブ賞の意義を、記者の方々には改めて考えてもらいたい。端的に言えば"今季の守備成績"をちゃんと見てくれよ!と。
まだまだ苦言を呈したいことはあるんですが、それはセ・リーグ編に取っておきます(笑)
長々とお付き合いありがとうございました。
本日はこの辺で。
次回、セ・リーグ編でお会いしましょう😊
それでは、また👋
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