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【新庄まつり】私にとっての"夏の終わりのハーモニー"

耳に残るは「チェレンコヤッサー」の掛け声と新庄囃子…。

こんばんは、たねです😊

私の故郷は山形県新庄市
古くは小磯國昭、有名どころでは音楽プロデューサーの小林武史、漫画家の冨樫義博などがその出身者。
市とは言いつつ、人口4万人に満たない長閑で小さな田舎町です。

そんな新庄市が一年に3日間だけ、熱気に包まれ、街全体が活気に満ち溢れるのが、我が郷土の誇り新庄まつり」です。

毎年8月24日から26日に開催され、例年であれば人口の10倍以上の50万人もの人出で賑わいます。

その歴史は約260年とも言われ、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています。

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ちなみにこのポスターに写ってる太鼓の打ち手は、私の同級生なの♪

昨年はコロナ感染拡大の影響で中止。今年は2年ぶりに規模を縮小して開催されました。

新庄まつり」のメインは、子供たちが引き手となって市内を練り歩く山車(やたい)行列
約2ヶ月に渡り、各町内(若蓮)がプライドをかけて制作する山車はまさに絢爛豪華‼️
歌舞伎や民話・昔話の一場面などを再現した山車は、夜にはライトアップもされます。中には日本以外のお話(西遊記など)をモチーフにした作品などもあったり…。

祭りが終わると優秀山車が選ばれ、地元の歴史センターや駅構内に1年間展示されるため、毎年各若連が技術アイディアを凝らして競い合います。

ちなみに20台に及ぶ山車に飾られる人形は、能面師・人形師の野川北山氏が全て手がけているのだそう。

さらに山車行列を盛り上げるのが太鼓・笛・鉦が織りなす新庄囃子。これが無いと新庄まつりは始まりません‼️
今日はそんな囃子についての思い出話。

私の住んでいた町内では、山車制作も囃子もなかったので、子供の頃は毎年当日になると、法被に身を包んで親戚の家に駆けつけたものです。町内の子たちに紛れて市中を歩くのが、夏の締めくくり行事となってました。

中学に入って吹奏楽部でフルートを始めると、どうしても囃子の笛がやりたい!そう思うようになります。
囃子をやっている地域に住む同級生に詰め寄り、頼み込み、仲間に入れてもらったのが中学2年の時。はじめは鉦からという鉄の掟があるため、最初の2年は下積みに徹します(笑)
そして3年目、ようやく念願叶って笛を担当出来る様になったのでした。

新庄囃子は、美しい旋律で新庄まつりを象徴する「宿渡 すくわたり」と、賑やかで活気溢れる「羯鼓 かっこ」の2曲が主に演奏されます。

基本となる節は一緒ですが、若連ごとに特徴があり、その違いを楽しむのもまた一興なんです!

テンポも違えば、節回しやリズムも微妙に違うんですよね!ちなみにこの「宿渡」はJR新庄駅の発車メロディにも使われてます。


そして私の大好きな「羯鼓」
とにかく太鼓がカッコイイ‼️盛り上がりたい時はやっぱりコレなんですよね!

多分囃子若連あるあるだと思うんですが、市内で山車同士がすれ違ったり、他の若連の休憩場所を通り過ぎる時などは、唐突に意地の張り合いが始まります(笑)
いつも以上にテンポもボリュームも上げて、楽器を鳴らす様子はさながら"ケンカ囃子"

名物の「スーパー羯鼓」は本当にド迫力‼️
これが密かな楽しみでもありました(笑)


県外の大学進学を機に、囃子は辞めてしまいましたが、お盆で帰省中など、風に乗って囃子の練習の音が聞こえて来ると、無性に血が騒いでしまうんですよね😆❗️

結婚後は、お盆に旦那の実家へ帰省することが多いし、この時期は休みが取りづらいため、新庄まつりからはすっかり足が遠のいてしまいました。
今はYouTubeでのライブストリーミングや、新庄まつりファンの方が上げてくださる動画のおかげで、夏の終わりの一大イベントを遠い街から楽しむことが出来てます😊


この2年、全国的に花火大会やお祭りも中止や規模縮小となり、歯痒さばかり感じます。

日本の夏の風物詩はやっぱり「祭り」‼️

夏休みの絵日記に夏祭りの思い出が描かれる時が、1日でも早く戻ってきますように🙏

それではまた👋

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