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「僕たちの嘘と真実 Documentary of 欅坂46」を見て

欅坂46 初にして究極のドキュメンタリー映画完成。これは、誰も知らない“僕たち”の物語。駆け抜けた“5年間”の軌跡を見よ――。

2015年8月に結成され、
翌年4月に『サイレントマジョリティー』で鮮烈なデビューを飾った欅坂46。
強烈なメッセージ性が込められた歌詞の世界観を、
独創的なクリエイティビティと圧倒的なパフォーマンスで表現して、瞬く間に日本中を熱狂させた。
昨年9月に初の東京ドーム公演2daysを成功させて迎えた2020年。
絶対的なセンターだった平手友梨奈が突然の脱退――。

5年目へ突入したグループはこの後どうなっていくのか?
多くの人がその動向を見守る中、7月16日に開催された配信ライブ
『KEYAKIZAKA 46 Live Online, but with YOU!』 で“ひとつの決断”を下した。

「欅坂46は5年間の歴史に幕を閉じます」

この激動のなか、そのすべてを収めたドキュメンタリー映画がついに公開する。
監督は映画『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』
『パンドラ ザ・イエロー・モンキー PUNCH DRUNKARD TOUR THE MOVIE』や
乃木坂46『おいでシャンプー』『いつかできるから今日できる』MVなど
珠玉の映像作品を手掛けてきた高橋栄樹。
欅坂46と真正面から向き合い、今まで映像化されてこなかった数々のライブパフォーマンスを再編集し、
多くのメンバーやスタッフの証言を積み重ねていく。
さらに、本映画の公開が延期された4月以降の活動も追加撮影を続け、
グループの最新状況を映し取っている。

射抜くような目つき。躍動する身体。控えめな仕草。一筋の涙。喜びと苦しみ。
“伝えること”に対してストイックなまでに追求してきた彼らたちは、
いったいこの5年間何と戦っていたのだろうか。
これは、アイドルという枠には収まらない“表現者”たちの伝記映画であり、
純粋でエモーショナルな音楽映画である。
美しい映像と迫力のある音楽、そして予定調和をことごとく崩していく彼らたちの物語を
最後まで見届けてほしい。

音が大迫力で、パフォーマンスには圧倒された。

パフォーマー・表現者としての苦悩、1人1人の女子としての苦悩が描かれていた。

なかなか理解できないところや、?と思うこともあったが、それは当然だ。傍観者には理解できないことがあるのは当然で、それをすべて理解しようということ自体が、傲慢だ。

その視点・視座に立ったうえで、アイドルのありかたを考えさせられた。

アイドル
事務所・運営
ファン

の3者の関係はどうあるべきか?

アイドルは「偶像」という意味だ。ファンはアイドルを応援しながら、その向こう側に自分の理想像を透けて見ているだろう。

アイドルは、ファンが自分を「偶像」としているという状況に、どう折り合いをつけるか?「自分自身」や「自己」「自我」を表現したいという気持ちを押し出すか、しまうか。

アイドルが自分自身で葛藤していることが、まっすぐ表現されていた。

映画中で印象に残った言葉は、「大人としての責任は?」と問われたTAKAHIROさんが答えた

「見続けること」

という言葉である。

深く考えさせられた。

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