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Googleによる支配

 先日、スマートフォンのアプリ、「Google FIT」というものをインストールした。これまで別々のアプリで管理していた、運動やトレーニング、体重、睡眠などの情報を、すべてを集約して一括管理してくれるとても便利なアプリだ。

 ウオーキングやサイクリングはアディダス・ランタスティックというアプリを使っていて、ウエイトトレーニングはまた別のアプリで管理しているのが、連携したらすぐに集約された。

 また、歩数を測る機能がGoogleFitにはあるので、一日の歩数は自動的に反映されるようになっている。

 こうなってくると、もっといろいろとこのアプリを使ってみたくなる、というのが人情ではないだろうか。

 今は、睡眠時間はGoogleと連携されていないアプリで測っているのだけれど、どうせだったら連携しているアプリに変えようかな、と思い始めている。

 いや、いっそのこと、GoogleFitと連携したウェラブルなスマートウオッチを買ってやろうかしら、などと欲望は発展していってしまう。スマートウォッチをつければ、心拍数や血圧まで測れてしまうのだから。

 こうやって、ぼくたちはGoogleの罠にはまっていってしまうんだろうな、と思うのだ。

 これは、自分で選択しているように思うけど、もしかしたらGoogleによって選択させられているのかもしれないな、とも疑ってしまうのだ。

 GAFA(Google Apple Facebook Amazon)など、世界的な支配力を持つ大企業の影響から、自らを切り離そうとする運動も起こっているが、その気持ちもよくわかる。

 このままいけば、自分が望んでいるかのような錯覚の中、大企業に自分が支配され、丸裸にされ、利用されるようなことが起こらないとも言えないからだ。

 いずれは、国民を管理、支配するためにこういったことを国が強制的にやるような世界がくるのかもしれない。いや、どこかの国ですでに行われていても不思議はない。

 ジョージ・オーウェルの「1984」に描かれたような監視社会は、もうSFの世界ではなくなっているのだ。

 しかも、あたかも自分で選んだように仕向けられているのが恐ろしいところだな。


 しかし、とにかく便利なものであることは変わりない。とりあえずは、いろいろ連携させた行こうかな、と考えている。

 Googleには、これらによってさまざまなビッグデータが集まってくるのだろう。できることなら、それをいい方向に活用していってもらいたいものだ。

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