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「コピーは、コーヒー牛乳飲みながら。62」第13回販促コンペゴールド・第59回宣伝会議賞コピーゴールド丸山優河さんインタビュー

六十二杯目は「『ご利用ありがとうございます』
利用されたのは、私だった。」

丸山さん:幼少期から高校卒業までは、千葉県の松戸市で過ごしてました。僕は当時から、いわゆる典型的な陰キャだったんです(笑)「誰が好き、誰が嫌い」みたいな話で盛り上がるクラスメイトの輪に入りたくても入れず、自分の内側の世界に閉じこもっている仲間とばかりつるんで、斜に構えているような少年時代でしたね。

————昔は、意外にもコンプレックスがお強かったんですね。

丸山さん:そんな僕が進学した高校は、いわゆるMARCHあたりの大学に行ける生徒がほんの一握り、学年で数人いるかいないかの環境だったんです。でも一年生のとき、いろいろな大学のオープンキャンパスに参加してみると、どこの大学生もノリノリでキラキラしていて。ただ明治大学だけ、その日たまたま落ち着いた雰囲気で、「これは明治に入らないと殺られる…」という強迫観念が芽生えました(笑)

でも僕、学力テストで学年最下位になってしまうくらい頭が悪くて。特に英語が壊滅的だったんですが、大学受験って英語が大事じゃないですか。だから高校2年から、ひたすら英語を勉強するようになりました。

そんなとき、周りにその熱が伝播し、友達も本気になって勉強する輪みたいなのができまして。そうやってコンプレックスを克服し、明治大学に合格できたのですが……今度はその熱を持て余すようになって、あるものにぶつけるようになったのです。

————ゴクリ。それがコピー……ではなく。

丸山さん:はい……それが、ズバリポケモンでした。

みなさん、GWいかがお過ごしでしょうかー?! 新年度に入り1ヶ月、一息つきたいこのタイミングに「コピーは、コーヒー牛乳飲みながら。」新作をお届けします。今回のお相手は、丸山優河さん。昨年の販促コンペでゴールド、先日の宣伝会議賞でコピーゴールドを受賞された男性です。

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なんでもこの連載の3年前の三上智広さんの記事をご覧になったのが、宣伝会議賞に挑もうと思ったきっかけだったとか。

そんな彼の話は、少し今までの方とは違ったユニークな目線。PR会社にお勤めになるまでの驚きの経験から始まった「分析人間」物語を、桜咲く東京・赤坂の街でお伺いしました。ぜひ最後までご覧ください!

突き抜けたポケモン愛! 
世界ランク2位の経験がPR業界への道に

————もともとポケモンは、お好きだったんですか?

丸山さん:高校の時から、ニコニコ動画のポケモン対戦実況が大好きになって自分も戦ってみたいなと思っていたのですが、当時は受験前だったので控えていたんですね。でもいざ終わったら堰を切ったように溢れ出して(笑)

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丸山さん:“ポケモン好き”は幾つかの生態に分かれるんですが、僕は“ガチ対戦勢”でした。とにかくポケモンバトルで勝つことを目指して、世界中のプレイヤーとオンラインで対戦し、ひたすらランキングを競うんです。

ポケモンバトルって、極めようとすると奥が深くって。モンスターごとに設定された能力値を調整したり、タイプの違いの組み合わせで勝負するんですけど……そうですね。例えるなら、駒の進み方を少しだけ変えられる将棋、みたいな感じです。

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