![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/116104315/rectangle_large_type_2_60d99626fc69802640a2c1ee21c02623.png?width=800)
Photo by
hoho8888
「詩」夏の幻影
草原の風が 二人を包み込んでいた日々
あなたは少しだけ 私に似ていた
その手に触れることは 一度として
なかったのに 今あなたの幻影が
艶めかしい声で 私に囁きかける
あの夜の想い 涙に沈んだ朝の部屋
差し込んだ光の中 私はあなたを求め
空白の心で 手招きを続けた
呼び戻された場所 時の流れを知らぬ場所
湖畔の小さな部屋で あなたの幻影は
澄みきった笑みを浮かべ そして私は立ちすくみ
窓辺の淡い陽を浴び あの日の風の音を探してしまう
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?