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「詩」生きること

 六角堂の格子の隙間から
 柔い春の日差しと花弁が入り来て
 まだ新しい観音菩薩像に
 供えられた花たちと共に匂う
 
 なぜだろう
 私だけなのだろうか
 
 冬の雪が春に包まれ溶けいくように
 苦しみはいつか消え楽しみに満ちた
 日々が咲き誇るというささやかな事実を
 心の芯から信じ生きているのは

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