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「詩」七月

「七月になれば百合の花が咲きます
 どうか逢いに来てください」

別れ際 その場所を記した
小さな紙を 渡してくれた人
とてもきれいな 瞳の人

私は微笑みました
百合の花咲くその場所へ
行けないことを知っていながら
私は微笑みました

ごめんなさい
元気に暮らしていますか?

七月になるといつも
あのきれいな瞳が 私を見つめます

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