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「詩」レストラン(地下)

誰もいない 地下のレストラン
幾つものテーブルに キャンドルが灯され
その光がちらちらと 煉瓦の壁を照らしている

古びた木製の椅子に 私はそっと腰かけ
外套のポケットから 硬いパンを取り出せば
仄かな塩の香りが 地下に満ち溢れる

店内に 響き続ける静寂と炎
私の影が 壁に馴染んでいく

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