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#ポエム

「詩」初夏の願い

夢の中 青い法衣を纏った 男が仄暗い石堂の中から 私に語り掛ける “ お前は知らないのか  …

Norito Takechi
4週間前
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「詩」小詩集〜かつての場所へ〜

 *  西の門が風に開かれた  昔の人に会える気がしたのに  その風は深く私を揺らし  東…

Norito Takechi
2か月前
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「詩」生きること

 六角堂の格子の隙間から  柔い春の日差しと花弁が入り来て  まだ新しい観音菩薩像に  供…

Norito Takechi
4か月前
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「詩」夏の幻影

草原の風が 二人を包み込んでいた日々 あなたは少しだけ 私に似ていた その手に触れることは …

Norito Takechi
9か月前
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「詩」春が終わる

春の光りが 私に囁く もう 終わりにいるのだと 青々とした葉を 風に靡かせ 下枝に残る花を 桜…

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「詩」誰もいない部屋

いつもと同じように ノックし 懐かしさの残る ドアノブを引き 誰もいない 部屋の扉を開く い…

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「詩」終わりのない風景

春風の 野辺にぽつりと建つ 納屋の戸は カサカサと揺れ 土の道は 陽炎の その先へと続いていく 山や野は 葉や花の 色に飾られ 陽射しが 風が それらを躍動させている 全ては ただ在るだけ 私はいる 今日もここに ※小詩集~春~より

「詩」十七歳の頃

窓から街を 眺めていただろうか 二流シネマのように 覚えているのは 廊下側の席の後ろ 半透…

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「詩」ジャスミン

目覚めれば 甘い香り あなたが お茶を注いでいる どれくらい 眠っていた? 時計のない部屋で…

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「詩」港の夕

立ち昇った煙が 雲になったのだろうか 古びた桟橋 出航を遂げた船の残響 私は茫然と 港に立…

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「詩」柔らかな夜に

収穫期の 葡萄畑を 柔らかな月光が 照らす夜 あなたは 大きな樹にもたれて 恍惚を 瞳に浮かべ…

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「詩」五行詩×五

「パン屋」 精神病院の 陰に潜むパン屋 手作りの パンが並んでいる チーズの入った パイを…

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「詩」水に想う

清らかに流れる川 そっと水面を掬えば 冷水に悴む掌に 舞い落ちる雪の花 思えば 流され続けた…

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「詩」雪夜

雪夜 深遠な闇を求めて 灯りのない 公園のベンチに座り 一本の蝋燭に 炎を灯す 降る雪は 炎に溶けゆき 炎は 降る雪に消されていく 擦り続ける 燐寸に 幻想も現れない 寡黙な夜に