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真珠婚式の日に、思ったこと

昨日、義母からLINEが来た。

11月12日の昼間のLINE


あら、嬉しいこと!
でも、私たちの結婚記念日は翌日の13日、今日なんです。
そんな可愛らしい義母に気持ちが癒される。

久しぶりの義母からのLINEだった。

その前は、母と義母が我が家に来た日だから、ちょうど1ヶ月前。

義母からです


「1番嬉しくて、楽しい日でした。」に、胸が締め付けられた。


義父が亡くなり3ヶ月余り経つが、義母からは電話もLINEもほとんどない。

義父の認知症が進んだこの3年間は、義母と毎日LINEのやりとりしていた。
その日々が幻だったかのように、最近の義母の日常が見えなくなってしまった。

どうしておられるのか気になりつつも、日常に追われているせいにして、私も夫も義母に連絡ができていない。

「母さん、倒れとらへんかな、お前、連絡してみてよ。」

と、時々思い出したみたいに夫が言うので、

「そんな風に私に言うなら、自分が連絡したら?息子からのほうが、お義母さんは嬉しいと思うよ。」

と私は返す。

「なんかあれば、向こうから連絡あるやろ。」

という夫の言葉で、いつもこの会話は終わってしまう。
このタイミングで電話くらいしたらいいのに、私もダメダメだ。



先日の早朝のこと、まだ寝静まっている暗い時間に、急に我が家の電話が鳴った。
夫は飛び起きて電話をとり、

「もしもし、もしもーし、もしもし?」

って何度も大声で言ってから、プチンと切った。

「なんも言わんから、いたずらかぁ。びっくりしたなぁ、母さんに何かあったのかと思ったわ。」

と言って、また彼は布団に入った。

ずっと母親を心配しているんだな、と感じる。

なんだかやっぱり私も気になる。
外が明るくなったら義母に無事かどうかの電話をしてみようかな、と思いながら、私もまた布団に潜り込んだ。


離れて暮らしているからかもしれないが、義母は私たちの暮らしに干渉しない。

夫だけではなく、娘である義姉にも、滅多に連絡をしない。

父の介護中は、父の様子を伝えるために義母は毎日、自分の子どもではなく私に連絡をくれていた。
それも電話ではなく、全てLINEで。

子どもたちの時間を奪うことを、極力避ける人だ、と思う。

でも子どもに対して、内心ではめちゃくちゃ心配をしている。
こちらが助けてほしい時には、他の全ての用事をやめてでも、快く動いてくださるのだから。

子どもたちに甘えないように、なんとかして自分でなんでもやっていく、そんな姿勢を常に貫いてこられた。

義母から学ぶことが多い。

夫に言わせると、「うちの実家はもともとあっさりした関係性だから」と言うが、義母の遠慮や配慮、最近では我慢やあきらめのおかげで、お互いに楽な関係性を維持できてきたのかな、と思う。

ても、ひとりぼっちは、寂しいから。

義母の「嬉しくて、楽しい日」を、また用意しようかな、と、反省を込めて思っている。


そして、結婚した長女や、就職してうちを出る息子、これから我が家に訪れる新しい家族のかたちを思いながら、これまでの30年の当たり前を、あらためて愛おしく思う。




検索したら、結婚して30年目は真珠婚式、というらしい。

スイートサーティーパールとか、あるのかな?
ないかな。

30年、わりと頑張ったような節目記念日に、何にも特別なことはない私たちだけど。

地域で大人気のロールケーキを、やんちゃに食べました笑。
そのケーキ屋さん、月曜定休日だから、昨日の夜に。

1本を3等分したから、ひとり10cmくらいかな。
完食!



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