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【ショートショート】職務適性がわからない

また面接に落ちた。
そうやって回数を重ねていくと慣れるものだと思っていた。
ただ人間そんな単純じゃない。
ちゃんとヘコんだ。

飽き性で単純作業が苦手な私には、生きるために我慢して働くというのがほとんど心肺停止のように感じてしまう。

「そんなワガママもいい加減にせい!」人間の脳は欠陥だらけなので矛盾していようがお構い無しに自らの思考に叱責されるよう出来ている。

そうして自信を無くし、また面接に落ちるという日本経済顔負けのデフレに陥る。困ったことにデフレ脱却のための政策を練ることができるのは自分しかいない。

じゃあとりあえず政治家は向いてないか

そうやって不適合の烙印を押す日々の繰り返し。
でもどこかでそれを期待している自分もいる。アレルギーと偽って給食を残す小学生のまさにそれだ。

いっそのことアレルギーがあって欲しいと切に願い、無力な自分への嫌悪を作り出す。そうして自分を正当化していくことで一国一城の主であることを再確認する。

こうして今日もまた後戻りの出来ないゲームをコンティニューするのであった。


読んで頂きありがとうございます😊
またお会いしましょう!

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