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コーヒーの絵本「コーヒーを濃くする」 [いとう りょう]

先日とあるコーヒー器具販売のさんが、自身の書いた絵本をツイッターで無料配布しました。

記事を執筆している2020年12月14日現在〜しばらくの期間配布されるそうなので、この記事を読んで興味を持たれたからはぜひ応募してください。

絵本の作者はBATHTUB COFFEEというコーヒー器具を輸入販売する会社を経営しておられるジョンさんことRyo Jhon Itoさん。

ジョンさんをフォロー&このツイートをRTで絵本のPDFファイルをDMにて送ってくれます。

こちらの絵本がとても良かったので、僭越ながら感想と紹介のnoteを書かせていただきます。(ジョンさんの了承を得て一部ページを公開しています。)

絵本「コーヒーを濃くする」おすすめポイント

ご自身もお子さんを持つジョンさんが書いた絵本、コーヒー業界に対する強い想いもあるんじゃないかと勝手に想像しながら読ませていただきました。

詳しい内容はぜひジョンさんのツイートをRTして全編を読んでいただきたいのですが、僕なりにおすすめポイントをまとめてみました。

・絵がかわいい!

各ページの絵がとても可愛らしく、でも他の絵本ではみたことないような器具がイラスト化されていてコーヒー好きとしてはたまらなくほっこりします。絵のモデルになっている器具もちょっとマニアックで、コーヒー関係の仕事をしている人はニヤッとしてしまうことでしょう。

・1ページ1メッセージが 心に響く
シンプルなデザインのレイアウトで、1ページに1メッセージ。
絵本らしくもあり、プレゼン資料のようでもあり、
わかりやすくも考えさせられる展開です。

・感慨深く学びのあるメッセージ
 -コーヒーの好みは人のそれぞれ、多様性を認めよう
 -ちょっとした工夫で幸せは手に入る
 -コーヒーの気持ちになって考るというアプローチ
 -バリスタが1杯のコーヒーを淹れるまでの工程に感謝できる

・わかりやすくも響くワードセンス
子供が読んでもわかりやすい内容です。
自分の子供に読み聞かせをしたい内容でした。

ジョンさんのツイートにある通り、この絵本は科学的要素ゼロのコーヒーの淹れ方となっており、細かい計算や抽出理論については書かれていません。
当然のことながらコーヒーの基礎を学びたい人のための本ではありません。

その代わり、この本から「コーヒーと教育」について考えることができます。


コーヒーと教育


コーヒーは教育と組み合わせられるたくさんの要素が含まれています。
歴史、文学、地理、科学、倫理、環境、サブカルチャーなど…
実は僕のラジオ「コーヒー沼で泥遊び」も、子供が泥遊びをしながら人生に大切なことを学んでいくことをテーマにしたいと思ってつけたタイトルです。

この本から僕が感じたのは

コーヒーの美味しいまずいは個人の自由だけど、
好みのコーヒーを出すための工夫はできる

ということ。

ひいてはバリスタという職業についても考えせられます。
バリスタとは一人ひとりのお客さんの好みにあったコーヒーを提供するサービスのプロです。コーヒーを熟知し、技術を高め、おもてなしの心とともに最高の一杯を提供する。

しかし、そんなバリスタという立派な職業の労働環境はまだまだ良くないところが多い。そんなことをまで僕の想像が発展したのは過去のジョンさんのnoteを読んでいたからでしょう。
皆さんにもぜひ読んでいただきたい記事です。


僕は子供とこの本を読んで、
「パパが飲んでいるコーヒーって何?」
「コーヒーって楽しいね!」
なんて会話ができるような関係が築けけたらいいなと思います。

ジョンさん、素晴らしい絵本をありがとうございます!

Ryo Ito Jhon さんのお店「BATHTUB COFFEE」

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