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ソーシャルスタイルに学ぶ夫婦関係

私は「当てはめる」のが好き。

たとえば血液型性格診断。
「あなた、A型だから几帳面でしょう」とか
「きみはO型だから、おおらかだよね」とかいう
日本では馴染みが深い例のアレ。
日本では昔、血液型性格診断が流行り、定着し
現在でも交流を深める話題の定番にもなった。

でも、これは日本特有のもので、海外では
ほとんど知られてないのをご存じだろうか。
(韓国・台湾の一部地域では認識アリ)

日本では挨拶代わりに血液型を尋ねる人がいる。
聞かれた日本人も大抵答えてくれることが多い。

しかし海外で挨拶代わりに血液型を尋ねる人は
かなり奇異な目で見られるという。
(私の個人情報を探っているのか?)と
警戒されてしまうことも少なくないようだ。

もちろん、血液型性格診断に科学的根拠はない。
それは私も知っている。
でも、それでも私はこの「当てはめ」が好きだ。

なぜ、好きなのかというと手っ取り早いから。

血液型性格診断が根付いた日本文化では
血液型を尋ねることはコミュニケーションの意。
「あなたのこと、教えてよ。お話しよう」の意。

「あなたAなんだ。私Oだから相性いいね!」と
インスタントに一喜一憂できるツールとして
機能するのは私たちに共通認識があるがゆえ。

初対面の人に「天気の話」で場を持たせるのも
私たちに共通認識があるから。

分配でモメたら「じゃんけん」で解決するのも
私たちに共通認識があるから。

「今日は晴れてて気持ちがいいですね」

公平にじゃんけんで決めれば文句ないでしょ」

晴れの天気は多くの人が喜ぶという共通認識。
じゃんけんは公平な取り決めという共通認識。
それがあるから、このような会話が成立する。

裏を返せばお互いに共通認識がなかったら
これらは成立しない。でもそれを言ったら
話が長くなってしまうので割愛させて頂く。

私が好きな「当てはめる」という行為は
使いようによっては便利なものだけど
一歩間違うと「レッテル貼り」「決めつけ」と
なりかねない危険を伴うコミュニケーション。
「当てはめる」行為は喜ぶ人ばかりでなく
一定数不快を示す人もいることを頭に入れ
節度をわきまえて使っていきたい。

さて、前置きが長くなってしまったけど
ソーシャルスタイルを用いた夫婦関係の話を
少しだけしてみたいと思う。

・・・

「ソーシャルスタイル」
という言葉をご存じだろうか。

簡単に言ってしまえば
私たちの性格を4つに分けて
相性の良しあしを決めてしまうツール。

つまり日本で言ったら
血液型性格診断みたいなもの、である。

血液型性格診断と大きく異なるのは
一定の信憑性を伴っているということ。

まあ、小難しいことはいったん置いておいて
ソーシャルスタイルの特徴を少し記してみよう。
あなたに当てはまるタイプはあるだろうか?

■ドライビングタイプ
いわゆる「オレ様」タイプ。
行動・決断力に優れていて無駄口をたたかない。
過程より結果を重視する。合理的な判断が得意。

■エクスプレッシブタイプ
いわゆる「ムードメーカー」タイプ。
自分の感情を表現することに秀でている。
流行に敏感で、場の空気を和らげるのが得意。

■エミアブルタイプ
いわゆる「優しくて親しみやすい」タイプ。
協調性を重んじる。柔らかい言葉を好む。
他者を励まし、共感して親身になるのが得意。

■アナリティカルタイプ
いわゆる「分析大好き」タイプ。
事実ベースで理路整然とした話し方が好き。
でしゃばらず、冷静に相手の話を聞くのが得意。

ちなみに私はアナリティカルタイプが強くて
ドライビングタイプも少々、という自己認識。
長所は相手を説得することに情熱を燃やせる。
短所は相手の気持ちに無頓着。冷たい人間…?
準備をしっかりしてから行動するタイプかな。

嫁様にも聞いてみたところ
「私もアナリティカルタイプかなぁ」とのこと。
分析して考えるのが大好きらしい。へぇ~!

・・・

さて、今回ソーシャルスタイルを取上げたのは
夫婦関係向上に利用したいと思ったため。

前述した通りソーシャルスタイルって
タイプごとに相性があるんです。

たとえばドライビングタイプは
エミアブルタイプと相性が悪い。
(オレ様自己中と協調性第一主義、みたいな)

たとえばエクスプレッシブタイプは
アナリティカルタイプと相性が悪い。
(陽キャと陰キャ、みたいな)

このように、夫婦のタイプによっては
元々相性が良くなかったりもするのです。

もちろん
相性が悪いとされるタイプだからといって
「離婚した方がいい!」なんて極端なことを
言いたいわけじゃありません。

違う性質を持っているからこそ
互いに尊重できる関係性を構築できれば
これ以上ない補完効果が期待できますから。

ただ、性格的な目安として知っておくのも
いいのかなと思った次第であります。

ちなみにこのソーシャルスタイル
所属するコミュニティによって
性質が変わることはよくあります。

どういうことかと言うと
自宅ではドライビングタイプの亭主関白だけど
会社ではエミアブルタイプで和気藹々、とか。

学校ではアナリティカルタイプで無口だけど
仲間内だとエクスプレッシブタイプで饒舌とか。

私たちは置かれた環境、コミュニティによって
自分の性格が大きく変わることはよくあります。
「内弁慶」とか「ネット弁慶」みたいな言葉も
あるくらいですから。

つまり「あなたはドライビングタイプだ!」と
安易にタイプを決めつけてしまうのはナンセンス
ということです。

ここで私が強く言いたいのは
「ウチの奥さんはエミアブルで優しく繊細だから
相性が悪いドライビングで接するのはダメか…」
と、パートナーに応じてタイプを使い分ける人に
なるのもいいんじゃないかってことです。

ソーシャルスタイルのタイプというのは
ある程度使い分けることができるのです。

そりゃ、生まれつき根暗タイプの人が
生まれつき根明全開の性格にはなれませんけど
あたかも仮面を被るように、ある程度は
「寄せる」ことができます。

会社に入った新人時代はエミアブルタイプでも
管理職になることによりドライビングタイプに
変わる人は実際に多くいます。
意識や環境によってタイプは変更できるのです。

相性が悪いとされているタイプを知って
パートナーに嫌われないようにするだけでも
夫婦関係は大分良くなるものだと思います。

今回私が記したソーシャルスタイルは
ほんの「さわり」の部分だけなので
興味が湧いたのなら関連書籍を読むことを
おすすめします。結構面白いですよ。
(私はアナリティカルで分析好きなので
そう思ってしまうのかも知れませんが)

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