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最強の皿うどん

もうだめイヤだ寒すぎる・・・

3月に入ったというのに寒い日がつづく。
なんか雪もちらちら降ってるし。助けて。
日中暑くて朝晩寒いとかもう砂漠じゃん。

ぼくは自慢じゃないけど、寒さに滅法弱い。
足先が冷えると世の中がどうでもよくなる。
何もしたくないむしろ冬眠してしまいたい。

「まあまあ、私がうどん作ってあげるよ」

氷で心を閉ざした表情のぼくに嫁ちゃんは
太陽のように温かい料理を提案してくれる。
嗚呼、うどん!熱い汁の、あったまるやつ!

ぼくの心は一気に活気づいた。
だって、嫁ちゃんのうどんは超絶品だから。

3玉セットで特売の何の変哲もないうどん。
市販のめんつゆを少しアレンジした、つゆ。
そこに軽く炒めた肉と、少量の野菜をイン。

はたから見てるとパパっと簡単に作るけど
超絶技法が組み込まれているんじゃないか
と思わざるを得ない、その味わいの深さよ。

早い、美味い、あったまる。

冬になると嫁ちゃんのうどんが恋しくなる。
嗚呼、今日もぼくは絶品うどんが味わえる!

「できたよー」

盛り付けられたそれを見ておや?と思った。
なんだ、これは?(タイトルの画像参照)

「今日は皿うどんだよ~」

皿うどんとは?
ベビースターラーメンのようなパリパリ麺に
野菜あんかけをどっさりかけた長崎名物料理
食べたことがない人は全国チェーン店である
『リンガーハット』さんに行けば食べれるぞ

ぼくは気付いたらヒザから崩れ落ちていた。
(ちがうんだ。うどんだけど、ちがうんだ)
頭に描いたうどんもガラガラと崩れていく。

「なに?・・・食べないの?皿うどん」

やだなあ、食べるに決まってるじゃないか。
切り替えよう。早とちりをしたぼくが悪い。
嫁ちゃんは「うどんを作る」と言ったのだ。
皿うどんも、うどんである。うどん皆兄弟。

・・・

うっ!ううう、美味いぃいい!!!

一見するとリンガーハットさんで提供する
皿うどんそのまんまに見えるが、その味は
外食を遥かに上回る!マジか、この天才嫁。

「ねー、なかなか美味しいでしょ」

うん。と素直に頷く。
シーフードミックスとカマボコ更にエビを
あんかけで閉じ込めるとろみの絶妙さは神。

思わずガツガツと獣のように食べてしまい
はしたなくも速攻で完食してしまったぼく。
だめだこれ、本能が食べろと急かしてくる。

すっかり美味しさで脳髄がやられたぼくは
自動皿洗い機&自動珈琲マシーンと化して
食後の後片付けを無意識かつ完璧にこなす。

「うーん、食後の夫くんの珈琲は格別だね」

こんなに美味しい料理を食べたとあっては
珈琲の一つでもお供えしないと罰が当たる。

ぼくは定期的に、嫁ちゃんの料理をnoteに
書いているけどこれは決して誇張ではない。

信仰にも畏怖にも似た神がかり的なモノを
嫁ちゃんの料理には「いつも」感じるのだ。

うどんか、皿うどんか、なんて些細な事だ。
美味しさは全てを凌駕し全てを納得させる。

寒い日は、うどんで決まり!ではなかった。
寒い日も嫁ちゃんの料理で決まり!が正解。
まいったな、また一つ賢くなってしまった。


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