見出し画像

呪いを解きたい

先日週刊少年ジャンプで連載していた
人気マンガ「呪術廻戦」が
最終回を迎えました。

世間では賛否ある最終回だったようですけど
私は満足、大満足の最終回です。
余韻を残すのが好きなんですね。

普段ジャンプを買わないんですけど
発売日に読みました(立ち読みで…)。
あ、いや、雑誌は買わなかったけど
昼食とかお菓子とか買ったから、セーフ…?
セーフということにしてください…。

さて、今日の記事は「呪術廻戦」と
全く関係ないんですが
少しだけ関係あるかもしれません。

「呪術」つまり呪いに関する記事です。

やや、勘違いしないで頂きたい。
オカルトとかホラー的なことを
書こうってわけじゃありません。

呪いにかかっている人、多いなって話です。

・・・

呪いとは何か?

藁人形を丑三つ時に木に打ち付ける…
そんなクラシカルな行為を想像する人も
いるかもしれません。

あれは個人的な恨みを、対象者にぶつけるもの。
言い方は悪いかもしれませんが
規模がとんでもなく小さいので
どうでもいいものだと思っています。

私が言いたいのはもっと大きな規模の呪い。
対象は日本全土。

「がんばることは良いことだ」って
真剣に思い込んでる人多くないですか?

や、「がんばる」を否定するわけじゃないです。
なんていうか、「常日頃がんばる」ことが
素晴らしいっていう人が多すぎて驚きます。
逆に言うと「がんばらないことは悪だ!」
というような風潮が蔓延っているのが怖い。

がんばるっていうのは、一種のドーピング。
自分に無理をさせて普段以上のことを
無理やりにやらせている状態ですよね。

ドラゴンボールで言ったら界王拳。
ワンピースで言ったらギアみたいなもの。
「ここぞ!」っていうときに使うものです。
常に連発してたら、悟空だってルフィだって
再起不能まっしぐら。そんな特別な技ですよね。

わたしたちだって、そんな無茶ばっかりしたら
どこかが壊れるのは当然ですよねって話です。

それに、がんばるのって個人差がある。
がんばれない人だって普通にいるんだよ。
それなのに「もっとがんばれ!」って、鬼か。
外野の常識を無責任に押し付けてくるなって話。

「がんばる」を暗に強要する社会がもうなんか
呪われてるなぁって思うんです。

仕事場だけじゃない、家庭でもそれはある。
たとえば「育児」。
母親は育児を頑張るのが当然だ、とか。
全責任を負うのは当たりまえだ、とか。
他人に頼るのは極力避けるべき、とか。

何言ってんの?って思います。
しんどいならベビーシッターとか
託児所の利用も全然アリでしょう。

母親だって、子供だって、相性がある。
我が子だって合わないモノは合わないよ。
全国の親子がみんな仲良しだと思ってるの?
仲良しじゃない親子はどこかおかしいって?
そんなわけないでしょ。

母親が常に幼児の傍にいないとダメって…
愛情が不足する?母親のぬくもり?はあ?
そんなのおかしいでしょ。

アメリカでは子供が1歳を越えたあたりから
両親と子供は別室で寝るそうです。
なぜかって、子供の自立を促すため。
別室と言っても、子供に何かあれば即座に
駆け付けられる体制でスタンバイですけど。

国が違う?文化が違う?
そんな言葉で思考停止するのは勝手だけど
外野が無責任な事言って当事者を苦しめるなって
そういう話ですよ。

これが一番正しい!なんて子育て、ないでしょ。
家族ごとに何もかもが違うんだから
自分の家族にとってのベストを模索するでしょ。
家族にとって「がんばる」頻度が
極力少ないほうがいいんじゃないの。

だって子育てって、めっちゃ長い道のりだし。
常にがんばってたら、親子ともども倒れるよ。
嫌じゃない?ある日突然お母さんが鬱になって
幼少期に全く母親に会えなくなる子供がいたら。

母親が会社勤め、育児、家事全てをこなして
おまけに姑に嫌味言われまくってさ
父親は全くフォローもしないで酒飲んで。
そりゃ泣くよ。夜中にひとりで泣いてたよ。
幼い私が気付いて声かけたら「ごめんね」って。
謝らないでおくれよ。
あれは本当に悲しい気持ちになったよ。
そんなのが理想の母親像?何言ってんの?
いやあ、今思い返してもウチは狂っていたよ。
なんで母親ばっかりそんな重荷背負わされるの。

申し訳ない。途中からウチの話になってました。

私は、そんなウチみたいな母親像は違うと思う。
母親が限界までがんばるのがデフォって、変だ。
こんな妙ちくりんな呪いはぶっ壊したい。

…とはいえ
「今からがんばるのは禁止ね!やめやめ!」
なんて言っても、がんばるのやめないでしょう。
毎日がんばっている人はやめられないでしょう。

そもそも他人を変えるのはとっても困難。
私がここで記事をひとつ書いたところで
「がんばるの、やめまぁす!」なんてならない。

なので、とても面白い本を紹介します。


残念ながらkindle Unlimited非対応だけど
1400円ほど出して買う価値のある本でした。
ためになるどうこうは置いておいても
単純に読み物としても面白い名著です。
秋の夜長におススメの一冊であります。


いいなと思ったら応援しよう!