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正解はどっち!?

「ねえ夫くん、どっちが似合うかな?」

太古より繰り返される妻から夫への問い。
どっちが似合うかな?
正解すれば事なきを得るが
失敗すれば冷たい視線を浴びてしまう。
翻弄される夫に明日はあるのだろうか。

今日は世の男性を悩ませる悪魔の問いに
いいかげん終止符を打とうと思う。
他でもない自分自身のために。

・・・

先日ワークマン+へ立ち寄ったときのこと。
「ちょっと!夫くん、これ見てよ」
メンズのシャツを指して興奮気味の嫁ちゃん。
どうやら気に入った衣類が見つかったようだ。

視線の先にはチンピラ風味のシャツがひらり。
え、ちょい待ち、それがいいの?買うの?

「これね!持ってないデザイン!いいでしょ!」

うぅむ、確かに持ってないが、チンピラぞ。
しかもメンズだぞ。レディースにはないのか?

「レディースにゃあ、いいの無かったのよねぇ」

そうか、なかったかぁ。それ買うのかぁ。
せめて色!目立たないグレーはどうかな?

「そうなの。グレーか濃い青で迷ってるのよ。
ねえ、どっちが私に似合うかな?

きたー。悪魔の質問きたー。
ここで脳内シミュレーションを敢行。

A案:「グレーが似合うよ!」
→そうねぇ。でもやっぱ濃い青がいいかなぁ。

B案:「濃い青が似合うよ!」
→確かに!でもグレーも捨てがたいのよねぇ。

C案:「そんなのどっちでもいいだろ!」
→(#^ω^)ピキピキ

うーん、どの選択肢でもダメそうな気がする。
正解はどれだろうか。助けてオシャレの神様!

「どっちも君に似合うよえへへ…」と
茶を濁しつつも脳をフル回転するぼく。
やがて我ながら完璧な解答を導き出す。

D案:「二着買おう。色違いでぼくも着るよ」

嫁ちゃんの顔がパアッと明るくなる。
どうやら正解、しかもこれは大正解の手ごたえ。
よっしゃあああ!と心の中でガッツポーズだ!

「それってペアルックじゃん。マジかよ~」
といいつつもニヤニヤが止まらない嫁ちゃん。
そう、ウチの嫁ちゃんはペアルックや
リンクコーデが大好物なのである。
土壇場で思い出したぼく、偉いぞ。

そんなわけで色違いシャツを二着購入。
嫁ちゃんは着こなし上手なので
オーバーサイズでも上手く合わせられる。

(チンピラっぽい)と思ってたシャツだが
嫁ちゃんが着るとサマになっていて驚いた。
ぼくが着たらやっぱりチンピラっぽいけど。

まあ、意外と悪くなかったので、購入以来
二人でよく同じシャツを着て出かけている。
値段も良心的なので買ってよかった衣類だ。

・・・

妻、もしくは彼女からの問いかけ
「どっちが私に似合うかな?」
一般的な模範解答としては

「どっちも良いよね。君はどう思うの?」
がそれにあたる。

なぜなら女性のパートナーがこう聞いてくる時
大抵の場合既に正解が決まっている場合が多い
よって、男性が行うべきは正解の後押しなのだ。

・女性の意見を尊重する
・男性の意見を押し付けすぎない
・女性が「良い」と思ったポイントを尋ねる

このあたりを自分の言葉で伝えることができれば
大きく失敗することはない。大抵上手くいく。

だが、毎回毎回同じことをやるのは悪手だ。

特に一連の流れをルーティーン化してしまい
義務的に答えようものならすぐに看破される。
女性はそこらへんのアンテナが非常に鋭敏だ。

なので、ぼくのおススメ解答としてはこれ。
その服を着たパートナーをリアルに想像する
これがウチではとっても有効だ。

想像した時点で似合っていたなら心から喜んで
これいいね!絶対似合うよ!と後押しができる。

逆に想像した時点で(いや似合わないだろ)と
思ったら全力で購入を阻止することもある。

「確かに似合うが、どの場面で着るつもり?」
「君の持つ衣類で、合わせられると思うの?」
「過去に同じようなの買って失敗したよね?」

そう、ダメだと思ったらダメだと言うのだ。
これは隣で数多くの失敗服を見ているからこそ
できる絆のダメ出しとも言える方法なので
万人にはオススメできない。
多少のケンカがあってもリカバリできる間柄
すなわち仲が良くないとできないので注意だ。

つまり妻のどっちが似合うかな?に対しての
私的模範解答は心からズバッと言う!である。
ただし、関係性を上げておくことが必須だが。


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