見出し画像

”月収16,000円”をコーヒー豆で変えたい

 はじめまして。ふくろう珈琲の植草悠と申します。
興味を持っていただきありがとうございます。

◉"月収16,000円"について
 はじめにタイトルの"月収16,000円"についてお話させて下さい。

 ふくろう珈琲は「障害のある方の職場」(就労継続支援B型、通称”就B”)としてコーヒー豆を販売しております。
そういった職場は全国に1万2千件あって、24万人の方が仕事をされています。
 そして、そこで働く方の月収が全国平均で16,000円なんです。
 24万人の平均月収が16,000円・・・。
コーヒー豆を焙煎して売れば、もっと報酬を支払えるだけの収益が出るんじゃないか・・・?
 そう考えてふくろう珈琲を立ち上げました。

どうしてコーヒー豆の焙煎ならもっと高い報酬を支払えるのか
 私が自家焙煎コーヒー店が福祉事業に向いていると考える理由がいくつかございますが、今回はその中の1つ”大手企業と競合しない”をお話しさせて下さい。

 例えばお菓子を作って販売する場合、大手と競合することになってしまいます。
スーパーには100〜200円で十分おいしいお菓子が並んでいて、コンビニには200〜300円でクオリティの高いスイーツが陳列されています。
 コンビニのスイーツやスーパーに並ぶお菓子に負けないこだわりのお菓子を作るためには知識と経験のある専門家の協力が必要で、そしてそこで働く人に求められる技術も高くなります。

 また、スーパーもコンビニも地域の住民が通いやすい立地にあります。
一方で、就Bはあまり立地のいいテナントは使えません。
なぜなら、法律で66平米以上の作業室とトイレ、相談室、多目的室が必要とされていいます。その広さで好立地のテナントは賃料が高く・・・。

 もちろん商品が売るには商品力と価格や立地だけではありませんし、実際にお菓子作りで十分な収益を出している就Bもあります。
 ただここまでのお話で、越えるべき壁の高さを感じていただけたと思います。

 ここでコーヒー豆に話を戻します。
 自家焙煎店のコーヒー豆とスーパーやコンビニ、喫茶店で売られているコーヒー豆は住み分けができているんです。
 なぜなら、”焙煎直後のコーヒー豆とそうでないコーヒー豆は美味しさが明らかに違う”からです。
 
 一度飲んでいただければわかるんですが、まるで別物なので大企業の商品と競合しないんです。
「他では飲めなくなった。」なんて褒め言葉をお客様から結構な頻度でいただけます。

 そして、焙煎に必要な技術って、短期間で習得できます。
もちろん奥深い世界ではありますが、2、3か月でおいしいコーヒー豆が焙煎できるようになると言われています。最近は全自動の焙煎機なんてものも・・・。

 他にも、コーヒー豆の販売が福祉的就労に向いている理由がいくつかありますが、一つ一つの話が長くなってしまうので、次回以降お話していきます。

◉もう一つ、コーヒー販売のいいところ
 上では業者目線でいいところを羅列しましたが、コーヒー販売にはもう一つ絶対に外せないいいところがあります。
 それは、”カフェっぽくてオシャレ”なところ。
福祉的な就労の場ってオシャレな職場が少ないんです。
逆にカフェとかアパレルショップのような職場で働きたい方は結構多い。
主観ですが、特に若い方、女性の方に多いように感じます。
 よければふくろう珈琲で検索してみて下さい。ガラス張りの結構オシャレな外観です。

◉最後に
 念のため、働いている方の月収が低い=その事業者様の努力不足・経営力不足、ではないことを申し上げておきます。
人によって障害の種別、重さ、状況は異なり、どうしてもできる仕事が限られてしまう方もいらっしゃいます。そもそも通うこと自体が大変な方もいらっしゃいます。
そういった方が出勤して社会貢献するための居場所としての役割を大事にする事業者様もございます。

 本日は以上になります。最後までお読みいただき誠にありがとうございます。
これからもタイトルのような目標のために邁進してまいりますゆえ、よろしければ応援お願いいたします。

Webサイト
https://netshop.fukuroucoffee.co.jp

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?