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(第6回)多様化するプログラミング教室、急速に進化・展開を見せるプログラミング教育市場の実態

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プログラミング教育市場の成長とともに教室も多種多様に

これまで日本における幼児・小学生向けの民間のプログラミング教室は、最も数が多いのが「ロボット・プログラミング教室」であり、その次に「プログラミング教室」が続く形でした。

しかし、近年プログラミング教育市場が成長拡大していく中で、様々な種類の新しい教室が生まれています。

今回はプログラミング教育市場の新たな教室のスタイルや動向を紹介したいと思います。

「英会話×プログラミング」教室

英会話教室においてプログラミング教育を実施するケースが増加しています。

通常の英会話のレッスンとは別にプログラミング教育を行うケースだけでなく、「プログラミングのレッスン自体を英語で行う(英語でプログラミングを学ぶ)」教室さえも生まれています。

プログラミング言語が英語であることだけでなく、

「英会話もプログラミングも世界共通の言語である」
「グローバル社会で活躍する・21世紀の社会で活躍するために重要なコンテンツとして英会話やプログラミングが上げられる」

などの保護者の教育ニーズ・スクール側の育てたい人材像などの面から相性が良いのが大きな導入の理由になっています。

「算数・理科×プログラミング」教室

プログラミング教室のカリキュラムやコースの中に、通常の受験教科である「算数」や「理科(実験教室)」などを組み合わせている教室も増えています。

STEM教育についてのニーズが高まっていく中で、単なるプログラミングだけではなく、算数や理科などのジャンルについても複合的に教育することが教室の目的です。

また、現状の日本の受験制度においては、まだまだ受験教科である算数や理科のニーズが高く、プログラミング教室単体はどうしてもサブ的な位置づけになってしまいます。

そのためこうした複合コースの導入は「プログラミング教育が算数や理科の成績アップに役立つ」などのイメージをつくり、プログラミン教室の参加率や継続率を高めることにも効果があります。

「幼児向けプログラミング」教室

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