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真のエンゲージメントとは?社員にCOEDASコーチングを提供したベンチャー社長の本音(Part 2/4)

前回の第1弾から続いて
「最高のチームをつくる」COEDASの代表じゅんが
現在、急成長を遂げているNAVICUS社の武内社長との対談。
COEDASのコーチングは会社の成長やエンゲージメントに
果たして役に立っているのか?
「選んでここにいる」の意味とは?

文章・インタビュー:藤原皓平(㈱ランブリッジ


その人の人生そのものに関わります。

ー改めて、COEDASとは。

COEDAS代表じゅん(以下じゅん):
COEDASは、コーアクティブ®・コーチングというコーチングをベースにしている人しかいないという珍しい団体です。
コーアクティブ®・コーチングの国際資格を持っているコーチだけが所属をしています。恐らく日本で唯一。

COEDASには、すごく得意なことと、すごく苦手なことがあります。
めちゃめちゃ苦手なことは「目標達成型」「タスク管理型」のような「営業成績を倍にさせてくれ。 」というようなことを目的とする人・会社さんには全く向いてないです。
やらないほうが良いと感じています。

その代わり、コーアクティブ®・コーチングというものに、
所属している30名くらいのコーチ全員が、
仕事をしているなかで出会って
「ああ、もうコーチやろう」というくらい惚れ込んだ哲学
を持っているんです。それがやっぱり溢れています。

「その人の人生そのものに関わります。
あなたという人間の人生全体を取り扱います。」
ということを絶対に外さないんです。


まさに、先程武内さんが座右の銘でおっしゃった通り
「自分の選択を、まず自分でする。」ということ、
そして「自分で選択したものに対して自分の課題として取り組む」
ということをすごく大事にします。

課題を解決してあげる仕事でもないし、
こういうことをしたらうまくいくよということを教える立場でもない。
その代わり、それに向かうあなたを僕らは全力で応援します。
というコーチングスタイルです。

NAVICUS武内社長(以下武内):
まさに” 人の人生に向き合っているスタンス ” にすごく共感してまして。

最近「コーチングを会社で導入している。」というと、いろんな社長仲間から「実際どうなの?」と聞かれるんです。
一番ネガティブな質問でもらうのが
「いろいろ気づきを得すぎて会社を辞めちゃったりしないの?
いるべき場所はここじゃなかった。
みたいになることがあるんじゃない?」
と言われたりすることがあります。

僕は「そういうこともあります。」と言ってるし、
僕はそれでいいと思っています。
実際、うちの元々役員をやっていたメンバーで、
コーチングを経て、いろいろ自分の人生を見つめ直し
「これは離職しよう。」と辞めたメンバーはいるんですけど。
僕はその結果を100%ポジティブな話だと思っているんです。

その人の人生にとって、
会社を辞めるなんて大変な選択じゃないですか。
それを実際に選択できたというのはすごい良いことだと思うし。

逆にいうと、ちゃんと自分と向き合って「この会社にいるのが正しい。」「この選択が良いな。」と思って残っているメンバーで、会社が作れているという状態ってすごく強いことだと思うんです。

会社のやりたいことと、自分のやりたいことに「接点」がある

ーCOEDASの価値とは。

じゅん:
会社のやりたいことと、自分のやりたいことが、
実は接点あるじゃんということを見つけてもらえたら
「あ、なんだ。仕事って楽しいじゃん。」
「やりたかったじゃんこの仕事。」となるんですよね。

それが、コーチングが企業に与えられる一番の価値なのかなと思っています。

武内:
まさに、そこをすごく感じていて。
先程、僕も、メンバーとの1on1をやっているんですけど
たまに「武内さん聞いてくださいよ。ちょっと、見えたんですよね。」
と話しかけてくるんですよね。
まさにそれって、本当に良いことだと思って。
会社がそういう場になっているのはすごく嬉しいですね。

じゅん:
「響いている。」とコーアクティブ®・コーチングではいうんですけど。
それが起こっている状態ですね。
「今の会社の中に自分のやりたいことはあるんだ。」
ということを見つけられることがすごく大きいし、
そもそももっと大きな目線で、
自分の人生こういうの生きたいから
この会社にいるんだ
とか、今この仕事をしているんだとか。
この会社にいるんだ とか。
そう思って仕事やれるということが
すごいパワーになるんですよね。
それがコーチングを実施することで起こったりする。
「自分ってこういう人間です。こういう人生を歩みたいんです。
だから今こういうことやってるんです。」
みたいな、
パワフルさを大事にしたい。

人がいて、人が育つ場

武内:
コーチングによって、自主性が上がったというケースがあると思います。
やっぱり「自分どうなんだろう。」
「今やってること、向き合ってることでいいのかな。」と悩んでいる時は、あんまり主体性や自主性って出づらいと思うんですけれど
「自分はこの軸で頑張りたい。」とか
「自分のモチベーションのポイントってここだな。」って気づけた人って、結構社内でも手を挙げてくれるんですよね。
「こういう取り組みやれる人、いますか?」という時に、
「私、やります。」みたいな。

自分の中で選択する意志が固まる。
というような話はあると思います。

あと、これはちょっと副次的な話ですけど、
採用の入り口とかでもインパクトになっていると思っています。
「まだ(創業して)4年もいっていない若い会社で
コーチングのサービスまで入れていて、
どれだけ社員を大事にしているのですか」と言われると、
「そうだろう。」といった感じになるんですけど。笑

本当に僕自身も、うちのマネージャーも思っていると思うんですけど、
会社は、業績を上げたり、サービスをいろいろ提供する場でもありつつ、
やっぱり「人が育つ場」だと思うんですよね。
「人がいて、人が育つ場」で。
僕自身、自分の会社なのでもちろん大事なんですけど、
本当の一番のモチベーションは
「人が育ってすごいことをしてくれる事」だったりするんです。


会社は人が育つ場


お金に換えられないコストと考えたら、すごいプラス

武内:
やっぱり本当に失敗が続いた時とかって、
人によっては他責になったり、諦めに入ったり
でもそれをポジティブにするのが必ずしも正しいわけじゃなく、
自分の中で整理が出来るってすごく大事だと思っていて。
今、うちの中で頑張っているメンバーや
コーチングを受けているメンバーは、
そこを「落ち着いて考える」「落ち着いて自分と向き合う」
ということができているというのは実感として感じます。

じゅん:
壁に正しくぶつかれている。

武内:
そうですね。ぶつかったときに、何で痛いのかとかがよくわかっている。
それは大きいと思います。

じゅん:
素晴らしい。まさに内省力が上がっている状態。
そういえば「問いかけが変わった」とおっしゃってませんでしたっけ?
メンバー間のやり取りが「どうしたいの?」と
(コーチングぽい)やりとりになっていた、とおっしゃってたなと。

武内:
そうですね。
やっぱり、会社としてレールを引くスタイルじゃないというのも含め
「あなたはどうしたいの?」という問いかけを
僕自身もそうですし、周りのメンバーも大事にするようになった。
「会社のルールこうだからこうしてよ。」
「こうしようよ。」というよりは
「あなたはどうしたいの?」というのを
ちゃんとお互い言語化することを大切にするようになりました。


ー費用対効果は、どう考えられていますか

武内:
コーチングを導入する・しない の意志決定は、
決裁者の嗅覚でちゃんとそれを見極めること自体が大事だと思います。
決裁者目線で見た時に、判断が難しいものだと思うんですよね。
かかるコストは見えていて、
効果をどこで見るんだという話で。

お金に換えられないコストと考えたら、すごいプラスだと思いますし、
あとはやっぱり採用に効くというところも大きいと思います。
「(福利厚生の中に)コーチングサービスまであるなんて。」
というのが一歩決め手になって、
本当に採用したい人を採用できるとしたら、本当に嬉しい話。
やっぱりそのコストに代えられないものと、
釣り合っているというのはすごく感じるところです。

じゅん:
その目線で見ていただけると大変ありがたいですね。
いくら儲かるとかじゃない世界。
「社員のために。」「会社にとって良いから。」というところで、
やってみようって思ってくださるということだから。

その目線が本当に素晴らしいですし、
僕らとしてもそういう方々に届けたいということをすごく思っています。


自分の意志が明確にある人たちと、会社を作る

じゅん:
武内さんみたいな「社員が育ってくれればいいんだ。」
「辞めても構わないんだ。」というようなマインドで
経営されている方々を助けられたら最高です。
あまりいないんですけど、
これからもそういうことは頑張りたいなと思っていて。

武内:
やっぱり決裁者や経営層の方が実際コーチングに触れて、
良さ・価値を感じているかどうかって、すごく大事
だとは思いますね。
僕自身は、EO(Entrepreneurs' Organization(起業家機構)​​)という
起業家ネットワークに所属していて、
まさに、コーチングみたいなプログラムもかなりあるんですよね。

実際、僕も経営をやっていく中で、
色々不安に直面したりとか、
課題に対してどう向き合っていいのか
みたいなところも実際あるんですけど。
その場合も課題解決のソリューションを教えてもらうというより、
まさに自分が何で・どう感じているかを、
社長同士で掘り返し合うんです。
僕自身、やっぱりその価値をその場所で感じてて。
これはやっぱり社員にも提供したいな。
というのは本音として思っています。
やっぱり繰り返しですけど、
結果として、その組織にコミットして自分の意志が明確にある人(同士)で会社を作れる という話で。
それが業績に影響しないわけないですよ。

もちろん、いろんな要素がありつつですけど、
結果として昨年対比で言うと売上・組織規模にしろ、
大体2倍成長
くらいでこれています。

じゅん:
とんでもないことですよね。ずっと2倍ですもんね。

武内:
これってもちろん、
新しく人を採っている・仕事を増やしているのもそうなんですけど、
何より大きいのが、辞めてないことなんです。

辞めてないというのは、頭数が減らないって意味だけじゃなくて。
長く居続けてナレッジも蓄積するし、
しかもそれでいて会社のことを深く知っているメンバーが
「自分がここにいることは価値がある。」
「今自分が得られているものがある。」
という明確な意志がある。
その状況を作ることが、大事だと思うんです。
「仕事の成果が出てる・出てない」という話の評価と
「人格として尊重するかどうか」これはまったく別の話だと思うんです。
そういう価値観は大事だし、
ある意味それが形としても示せるような話として
「コーチングというサービスをあなたのために入れているし、
そこで自分と向き合っていってね。」というのは、
それ自体が1つのメッセージ でもある。

次回第3弾に続きます。

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