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諸外国のプログラミング教育 韓国・シンガポール編
文科省の資料から、先回の英国編に続いて要点だけ取り上げてみたいと思います。
まずは韓国です。状況は日本と同じで、小学校ではコンピューターの使い方を主にやるそうです。プログラミングは中学校から始めるらしく、ここでよく取り扱うScratchも中学校からのようでした。確かにマイナスの値を用いた座標が出てくるので、ポテンシャルをフルに生かすには中学生くらいがいいのかもしれません。
その他で参考になる点としは、以下の文言がありました。
韓国の資源は人材のみであり、またこれからの世界で情報関係の産業分野はきわめて重要である。またその養成は、大学教育段階からいきなり始めてもうまくいかず、初中等教育の段階からそれを見据えた教育が必要である。
現実として大学に入ってからいきなりコンピューターを学びプログラミングを始めても遅く、経験のある学生とかなり差がついてしまいます。なので中学生までにはScratch、高校生ではPythonなどのスクリプト言語を学ぶ機会を提供するのは大事だと思われます。
次にシンガポールです。教育省からは以下のような発表があった模様です。「グローバル化の中でチャンスをつかむ」という表現はかなり競争を意識していると感じられますね。
「21 世紀に必要な能力」では、グローバル化、人口動態の変化、技術の発展が将来の原動力になり、児童・生徒たちはこのような課題に直面する中でチャンスをつかんでいかなければならない
中学校では以下のようなことをやるみたいです。
ビジュアルプログラミングを使ったスクリプト記述ソフトウェアの導入が
求められている。生徒はストーリー作りや英語の命令文、短文の指示、フローチャート作りをとおしてプログラミングと問題解決を学ぶ。
もともとシンガポールでは英語が公用語ということもあり、Scratchも英語でやってしまうみたいです。確かにコンピューター界隈は進歩が早く、翻訳を待っていると最先端に乗り遅れるので、最初から英語で学ぶ習慣をつけるのは頭のいい先回りかもしれません。
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