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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/6/4 #148

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
アニメグッズの「投げ売り状態」については、「アニメ業界の危機」とまで言えませんが、グッズメーカーにとっては由々しき事態です。人気作の商品でも、在庫を抱えることが常態化すると、各社保守的にならざるを得ません。投げ売りは最後の手段です。


なぜ「超人気アニメ」のグッズは1年後に「投げ売り状態」になるのか? “大人向け作品”の量産が招くアニメ業界の危機

「鬼滅の刃」のおもちゃ79%OFF、「SPY×FAMILY」のぬいぐるみ67%OFF、「【推しの子】」のキャンディ半額……。

現在は1クールの深夜アニメが主流なので、よほどのことがない限り、グッズ展開は跳ねません。たった3ヶ月の間でできることは、かなり限定的なはずです。記事の終わりにある値崩れしているアニメ商品の画像からは、悲鳴が聞こえてくるような気がします。

「声優アニメディア」休刊に寄せて 2004年の創刊から変化した、声優雑誌の役割と課題

一般社団法人日本雑誌協会が発表している印刷証明付部数で、「声優グランプリ」は2024年1月~3月の集計が1万7677部となっている。

20年も経てば市場環境も変わります。声優誌に限らず、雑誌媒体が終焉を迎えているのかもしれません。その中で、老舗の「声優グランプリ」が1万台の部数を維持しているのは健闘している方だと思います。コンテンツの「苗床」としての役割はまだあるはずです。

【数土直志の「月刊アニメビジネス」】M&Aと新規設立が同時に増加 アニメスタジオの現在

エンタメの大手企業がアニメスタジオを系列化する動きが加速している。この4月にバンダイナムコフィルムワークスは人気アニメ「ブルーロック」などを制作するエイトビットを完全子会社化、5月には新興のつむぎ秋田アニメLabと業務提携を結んだ。

数土さんによる、ここ最近のアニメスタジオ周りのまとめです。一点、ここに加えるのならば、ツインエンジングループの動きです。比較的小規模のスタジオを抱えておりますが、スタジオ数だけでは、他の大手と遜色ありません。スタジオのネットワーク形成は、近年のトレンドなのでしょう。

世界最大のライセンス展示会「ライセンシング・エキスポ」開催、日系企業はアニメ・ゲーム関連の商談を活発に実施

世界各国のライセンス可能なキャラクターやファッション、アート、コーポレートブランドなどの知的財産(IP)を持つオーナーやスタジオ、IPを商品化する玩具メーカーなどが出展する展示会「ライセンシング・エキスポ2024」が5月20~22日、米国ネバダ州ラスベガスで開催された。

会場の写真を見ると、必ずしも新作ばかり商談をしている感じではないですね。『銀魂』『ルパン三世』『神様はじめました』など、良く言えば「定番化」している作品のパネルが並んでいます。先物買いのような雰囲気は感じられないので、ライセンスの過熱感はまだなさそうです。

今夏より「めざましどようび」にて放送するアニメ「JOCHUM」のメインビジュアルとティザー映像を公開!

株式会社サンリオ(本社:東京都品川区 代表取締役社長:辻󠄀 朋邦、以下サンリオ)は、JO1とサンリオが共同開発したキャラクター「JOCHUM(ジェオチャム)」に関し、今年の夏よりフジテレビ系『めざましどようび』の番組内にて放送するテレビアニメのティザー映像と、11キャラクターを担当する声優陣を公開いたします。

IPのコンセプト通り、キャストは見事に新人ばかりですね。著名な声優を集めても、ショートアニメの場合は、さほど話題になりません。イベント稼働がしやすい新人声優をキャスティングした方が、IPと共に成長できますし、戦略的にはベターだと思います。

TikTok、アニメ産業の持続的発展を支援する取り組みを開始。NAFCAへの寄付も

TikTokが、一般社団法人日本アニメフィルム文化連盟(NAFCA)などアニメ業界と連携し、業界全体のさらなる活性化を支援する取り組みを開始する。

アニメをフックに、TiKTokのコンテンツにも寄与する取り組みになりそうです。様々な取り組みの中で「寄付」が一番よかった……という結果にならないように期待しています。

VIPO、8月開催「Anime NYC」に参加するアニメ業界関連企業とのコラボを目指す日本のボカロP/ソングライターを募集

VIPO(ヴィーポ)は、経済産業省2023年度「我が国の文化芸術コンテンツ・スポーツ産業の海外展開促進事業(コンテンツ産業の海外展開等支援)(JLOX+)」の一環として、アメリカ最大規模の日本ポップカルチャーショーケース「Anime NYC」において、米国のPR会社/マーケティングエージェント/アニメ等映像関連企業とのビジネスマッチングに参加するボカロP/ソングライターを募集する。

ロゴを見ると、パワードバイ「クランチロール」になっていますね。音楽面ではソニーのバックアップも期待できるかもしれません。こうした動きができるのが、ソニーグループの強みです。

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