今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/6/4 #148
クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
アニメグッズの「投げ売り状態」については、「アニメ業界の危機」とまで言えませんが、グッズメーカーにとっては由々しき事態です。人気作の商品でも、在庫を抱えることが常態化すると、各社保守的にならざるを得ません。投げ売りは最後の手段です。
なぜ「超人気アニメ」のグッズは1年後に「投げ売り状態」になるのか? “大人向け作品”の量産が招くアニメ業界の危機
現在は1クールの深夜アニメが主流なので、よほどのことがない限り、グッズ展開は跳ねません。たった3ヶ月の間でできることは、かなり限定的なはずです。記事の終わりにある値崩れしているアニメ商品の画像からは、悲鳴が聞こえてくるような気がします。
「声優アニメディア」休刊に寄せて 2004年の創刊から変化した、声優雑誌の役割と課題
20年も経てば市場環境も変わります。声優誌に限らず、雑誌媒体が終焉を迎えているのかもしれません。その中で、老舗の「声優グランプリ」が1万台の部数を維持しているのは健闘している方だと思います。コンテンツの「苗床」としての役割はまだあるはずです。
【数土直志の「月刊アニメビジネス」】M&Aと新規設立が同時に増加 アニメスタジオの現在
数土さんによる、ここ最近のアニメスタジオ周りのまとめです。一点、ここに加えるのならば、ツインエンジングループの動きです。比較的小規模のスタジオを抱えておりますが、スタジオ数だけでは、他の大手と遜色ありません。スタジオのネットワーク形成は、近年のトレンドなのでしょう。
世界最大のライセンス展示会「ライセンシング・エキスポ」開催、日系企業はアニメ・ゲーム関連の商談を活発に実施
会場の写真を見ると、必ずしも新作ばかり商談をしている感じではないですね。『銀魂』『ルパン三世』『神様はじめました』など、良く言えば「定番化」している作品のパネルが並んでいます。先物買いのような雰囲気は感じられないので、ライセンスの過熱感はまだなさそうです。
今夏より「めざましどようび」にて放送するアニメ「JOCHUM」のメインビジュアルとティザー映像を公開!
IPのコンセプト通り、キャストは見事に新人ばかりですね。著名な声優を集めても、ショートアニメの場合は、さほど話題になりません。イベント稼働がしやすい新人声優をキャスティングした方が、IPと共に成長できますし、戦略的にはベターだと思います。
TikTok、アニメ産業の持続的発展を支援する取り組みを開始。NAFCAへの寄付も
アニメをフックに、TiKTokのコンテンツにも寄与する取り組みになりそうです。様々な取り組みの中で「寄付」が一番よかった……という結果にならないように期待しています。
VIPO、8月開催「Anime NYC」に参加するアニメ業界関連企業とのコラボを目指す日本のボカロP/ソングライターを募集
ロゴを見ると、パワードバイ「クランチロール」になっていますね。音楽面ではソニーのバックアップも期待できるかもしれません。こうした動きができるのが、ソニーグループの強みです。