今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/1/16 #128
クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
1月も半ばになりますが、TVアニメよりも、劇場アニメ関連のニュースが多いですね。劇場版『SPY×FAMILY』も好調ですし、良いニュースが目につきます。一方TVアニメは、収支の「結果」が目に見えにくいので、記事にしにくい面もありそうです。
劇場版SPY×FAMILY:興収48.5億円突破 361万人動員 動員4週連続首位
一昔前までは、ジブリ作品のように「劇場アニメ」はTVアニメと一線を画すポジションだからこそ、人気を博していたところがありました。とはいえ『鬼滅の刃』『呪術廻戦』あたりから、TVアニメの延長線上にある劇場アニメが強くなってきました。一部のメガヒット作品に興収が集中する中、TVアニメ出自の劇場アニメは手堅くヒットが狙えるポジションにあります。この傾向は長く続く可能性が高いと思います。
1月『コナン』編集版、2月『鬼滅』先行上映は慣例化? 閑散期の穴埋めも抜かりない東宝
映画館という場が映画だけではなく、ODS上映を展開して久しいですが、TVコンテンツからの進出も一つの潮流です。実績もあげている東宝の戦略は、理にかなっておりますね。今後は、トップ人気作品以外まで裾野が広がっていくか注目しています。
わが国アニメ産業の現状と課題
日本総研による渾身のレポートです。「アニメごとに結成される製作委員会において、制作会社が著作権の一定割合(例えば3割)を確保できるような制度を、政府が主導して10年程度の時限措置で導入するのは一案である」とのこと。法的根拠も乏しいですし、制作会社に著作権料が支払わられても、アニメーターまで行き届くは疑問ですが、社会実験としては興味深いです。
「生成系AI」を安心・安全に活用できる制作環境の整備目指す 「アニメチェーン構想」発表
誰もが一度は考えたことがありそうなビジネスモデルですが、実現性を考えるとなかなかアクションし難いのが正直なところ。今回は、アニメ業界のど真ん中ではなく、周辺の関係者が集まって展開されるので、第一歩は踏み出しやすかったのかもしれません。イノベーションは辺境で起きるのが常なので、可能性はありそうです。
アニプレックス、KADOKAWA、TOHO animationなど過去最大規模の開催に‼世界最大級のアニメイベント「AnimeJapan 2024」出展社情報&ビジュアルが解禁!
大型展示会の集客もコロナ禍前に戻ってきたので、今年のAnimeJapanも期待できそうです。なおビジネスデイの開催は、東京ドームシティの方でおこないます。
『スナックバス江』は、どうやってアニメ化されたのか? 明美役:高橋李依×森田役:岩崎諒太×芦名みのる監督に聞く、「アニメバス江」の作り方
芦名みのる監督が、ずっとアニメ化したいと言い続けていたのが実ったのですね。やはり企画は声に出して周りに伝えることが大事です。企画は一人だけでは成立させられませんし。他にも声優関係の制作裏話しなどボリューム満点のインタビューでした。
アニメ視聴で被災地支援 石川県が舞台の「花咲くいろは」シリーズ、全26話+劇場版をチャリティー配信へ
アニメ含めエンターテイメントコンテンツは、ただの娯楽で不要不急のものではない……とコロナ禍で、さんざん言われ続けてきましたが、今回の『花咲くいろは』のようにYouTubeでチャリティー公開→配信収益を復興に充てることもできます。エンタメには花だけではなく、実もありますね。
【アニメタイトル文字数選手権】なろう系/異世界ファンタジーが長そうと思い数えてみた
文字数が多いタイトルブームも長いので、そろそろ頭打ちだろうと思っていたら、更新し続けているとのこと。今年は最も文字数が多いタイトルである『真の仲間じゃないと勇者のパーティーを追い出されたので、辺境でスローライフすることにしました2nd』が放送されます。どこまでブームは続くのでしょうか。
ゴールデングローブ賞アニメ映画賞に「君たちはどう生きるか」
全米でも興収1位を獲得しましたし、選出される余地はあったと思います。純粋な「商業アニメ」ではない作品ではありますが、作家性が強い(≒芸術性が高い)ので、賞レース向きの作品だったのかもしれません。
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