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アニメシナリオの考察(シナリオランド)

シナリオを中心としたオンラインサロン「シナリオランド」ではオンライン上の交流に加え、アニメや特撮作品等の最前線で活躍しているゲストをお招きし、ワークショップやトークショーなどを定期的に開催しています。

既に30回以上のイベントを開催して参りましたので、随時振り返ってみます。

さて、今回はシナリオランドの共同運営者である脚本家・小林雄次さんによる、「アニメシナリオの考察」をテーマに、アニメシナリオがどのように作られ、また制作現場でシナリオがどのように展開されるかを、参加者の皆さんと一緒に学びました。
「アニメシナリオの考察」(開催日:2017年10月22日)

【小林雄次】プロフィール画像

【小林雄次さん:プロフィール】
脚本家・小説家

1979年、長野県生まれ。
2002年にアニメ『サザエさん』で脚本家デビューを果たし、以後はアニメ・特撮やノベライズ執筆を中心に活動しながら、一般ドラマの脚本も手がける。
日大芸術学部映画学科非常勤講師。東京作家大学講師。そのほか、劇作家やイベンター、各種講座の講師としても活動している。
<代表作>
アニメ/『美少女戦士セーラームーンCrystal』『スター☆トゥインクルプリキュア』『スマイルプリキュア!』『スイートプリキュア♪』 『聖闘士星矢Ω』 『秘密 The Revelation』『サザエさん』
特撮/『ウルトラマンR/B』『ウルトラマンオーブ』『ウルトラマンX』『ウルトラマンギンガS』『ウルトラマンメビウス』『ウルトラマンマックス』『ULTRASEVEN X』『獣拳戦隊ゲキレンジャー』『牙狼<GARO>』『劇場版 ウルトラマンX きたぞ!われらのウルトラマン』『劇場版 ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』『宇宙刑事ギャバン THE MOVIE』
TVドラマ/『ベイビーステップ』『オルトロスの犬』『監査法人』『中学生日記』『世にも奇妙な物語』
バラエティ/『天才てれびくんYOU』
著作/『キセキ -あの日のソビト-』『小説 スマイルプリキュア!』『ウルトラマン妹(シスターズ)』『特撮ヒーロー番組のつくりかた』『脚本家という生き方』
……他多数

当日は、暴風雨にも関わらず、多くの参加者が集まり開催されました。

前半は「アニメシナリオ」の進行の流れと注意点です。
企画から文芸の設定を経て、どのようにプロットやシナリオに展開されるのか?を軸に、それぞれのフェーズでのシナリオライターが気を付けるポイントを解説しました。

企画段階でよくあるパターンとして、シナリオライターにプロットや脚本を発注したのは良いが、だらだら企画が続いていくケースがあります。
勢いがなくなり、企画の消滅も考えられるパターンですので、一旦プロット料や準備稿の作業料の請求をした方が良いでしょう。

最悪、「企画がなくなったので、ギャラは出せない」と言われることもあります。

とはいえ現在は、クリエイターを守る盾として「下請法」があります。
脚本制作も、情報成果物の委託作業になるので、下請法が適用されます。
クリエイター側も自らを守るために、下請法を理解する必要があるかと思います。

後半は、小林さんによる「アニメシナリオ」のメイキングです。
プロのシナリオライターが、企画からどのようにシナリオを構築してくか?を丁寧に解説して頂きました。

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