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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2021/11/2 #14

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
日本動画協会や矢野経済研究所などから、アニメやコンテンツの白書が発表される時期になりました。未来のことはなかなか分かりませんが、過去は確定された「事実」です。「事実」を元に、今後の戦略を練っていきたいものですね。

「アニメ産業レポート2021」 刊行・オンラインセミナー開催のお知らせ

私ども一般社団法人日本動画協会は、アニメ産業の調査及び統計・分析を行っており、調査結果を広く発信することを目的に、2009年より「アニメ産業レポート」を刊行しております。

毎期のアニメ産業における集約的な報告書「アニメ産業レポート2021」が11/4に発刊されます。関連イベントは11/17に開催。なお今回のレポートは私(高達)も執筆しております。イベントにも登壇する予定です。よろしくお願いします!


富野由悠季氏、令和3年度文化功労者に選出

アニメーション監督を務める富野由悠季氏が令和3年度の文化功労者に選出されたことをNHKなど複数のメディアが報じた。

富野さんは独特のひねくれ方をしているので、顕彰式でも周りをピリピリさせることを話しそうですね。老いてもなお血気盛んな富野さんには今後も期待しております!


そのうち日本のアイドル声優は中国に所属するようになるかもしれない

訪日観光客が激増していた時期、爆買いツアーなどでデパートや高級店だけでなくドラッグストアなどの量販店にも多くの外国人観光客の姿があふれていた。多くの日本人は、日本で販売されている商品の質が高いからだと考えていたが、外国人の本音は「日本は安い」からだった。

「実際、日本のトップ女性声優の中国人気を考えれば安いものだろう。年10億円だって出すかもしれない」。記事にはこう書いてありますが、実際に10億円のお金が動いてからでないと、世の中変わっていきませんよね。結論有りきで書かれている記事の感じがします。


「プラモデル」「フィギュア」の市場は拡大も「アニメ」などは縮小 コロナ禍のオタク市場調査

オタク市場は新型コロナウイルス感染拡大の影響で好不調が分かれ、「プラモデル」「フィギュア」「鉄道模型(ジオラマなど周辺商材含む)」「トイガン」の4市場が好調に推移したことが、矢野経済研究所の調査で分かった。「アニメ」「アイドル」など9市場の規模が縮小した。

アニメ含め、全体的に市場がシュリンクするのは仕方のない面がありますが、プラモデルなどの「模型系」は好調ですね。最近も、中国でガンプラがかつてないほどの売上を叩き出していると聞いていたので、パンデミックであっても「模型系」は関係ないのでしょう。


「鬼滅の刃」TV版が映画と同じ内容でも納得する訳

10月24日夜、テレビアニメ「鬼滅の刃 無限列車編」(フジテレビ系)の第3話が放送され、三たびツイッターのトレンドワードランキングを賑わせることが予想されています。

理由は、以下の4つ。
①テレビアニメとして全編のシリーズ化
②短尺化で見やすくする
③新作の前に視聴習慣をつける
④再放送・再利用による収益化

あとは、「制作スケジュールの緩和」というのもありそうです。順当に考えれば、10月アニメとして展開した方がスムーズだとは思いますので、2期の制作スケジュールが追いついていなかったのかもしれません。


ヴァイオレット・エヴァーガーデン:金曜ロードショー「特別編集版」視聴率6.7%

京都アニメーションが手がけるアニメ「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の「特別編集版」が、日本テレビの映画枠「金曜ロードショー」で10月29日午後9時に放送され、平均視聴率(世帯)は6.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録した。

「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」の世帯平均視聴率が21.4%だったので、こちらも注目されましたが、少し厳しかったですね。とはいえ、作品の一般的な知名度を鑑みると検討したと言っても過言ではないでしょう。今後も金ローには挑戦的な企画を期待したいです。

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