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今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2023/12/12 #123

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。

今年もあと半月少々。だんだんと2023年の振り返りの記事が多くなってきました。話題作も多かったように思います。一方でアニメ業界の就労問題や、AIの技術などの記事も散見されました。年末までに、まだまだニュースが続くはずです。


2023年“クール別”アニメ視聴ランキングをABEMAが発表…下半期は『呪術廻戦』が連続首位でアニメ界席巻

動画配信サービスのABEMAは5日、「ABEMA視聴ランキング総まとめ」と題し、2023年新作アニメ各クールのTOP5作品を公式X他にて発表した。

秋アニメの順位は以下の通り。
1.『呪術廻戦』第2期
2.『葬送のフリーレン』
3.『SPY×FAMILY Season 2』
4.『聖剣学院の魔剣使い』
5.『陰の実力者になりたくて! 2nd season』

夏アニメに続いて『呪術廻戦』が強いです。今年は『呪術廻戦』と『【推しの子】』の年だったと思います。

ニコニコ2023年秋アニメのコメント数ランキング! トップ3は「ウマ娘」「アイマス」「薬屋のひとりごと」

2023年秋アニメで最もニコニコでコメントが盛り上がっている上位5作品が発表された。秋アニメ中間地点である11月6日の週のトップは『ウマ娘 プリティーダービー Season 3』で、2位は『アイドルマスター ミリオンライブ!』、3位は『薬屋のひとりごと』となっている。

ファンの熱量を図る指標としては、X(Twitter)、あるいはコミケやpixivなどの二次創作の盛り上がりなどがありますが、ニコニコのコメント数も一定の物差しになります。一般的な配信ランキングとは違って、「濃い」ファンの熱量が伺えます。

Yahoo!検索大賞アニメ1位は「【推しの子】」 「君たちはどう生きるか」や宮野真守も

「Yahoo!検索大賞2023」の結果が発表され、アニメ部門1位に「【推しの子】」、映画部門1位に「君たちはどう生きるか」、声優部門1位に宮野真守が選ばれた。

声優部門1位の宮野真守さんについては、2023年に何かあったかな?と思いましたが、通常の声優活動のみならず、ドラマやバラエティと多方面に渡って活躍されたのですね。

アニメ制作者の17%が心の病気かその可能性 業界団体が調査

アニメの制作者でつくる団体が初めて行った健康に関するアンケート調査で、アニメの制作に関わる人の17%が、うつ病などの心の病気になったか、なった可能性があることがわかりました。

他業界の比較がないので、社会全体で見て多いか少ないかは定量的にはわかりませんが、所感としては「多い」印象です。アニメーターは個人事業主が多いので、精神や体調を病んでも、会社がケアすることはありません。冒頭のインタビューであった「記憶なくなるくらい忙しい」状態を管理する人もおりません。この辺りは、社会的なメスが入るべきかもしれません。

サーティースリーとMyAnimeList、アニメ・マンガの海外マーケティング事業に関する業務提携契約締結

エンターテインメント業界専門の総合マーケティングエージェンシーである株式会社サーティースリー(本社:東京都千代田区、代表取締役:田中慎太郎/久保田光治、以下 サーティースリー)は、世界最大級のアニメ・マンガのコミュニティ&データベースMyAnimeListを運営する株式会社MyAnimeList(本社:東京都千代田区、代表取締役:溝口敦、以下 MyAnimeList)と業務提携契約を締結しました。

MyAnimeListは英語のサービスなので日本では知名度が低いですが、親会社は日本のメディアドゥです。MyAnimeListを買収したときに、どうやってマネタイズするのだろう?と思ってましたが、マーケティングに活用していく方向ですね。順当な流れな感じがします。

「邪神ちゃん」二次創作ガイドライン拡大、最新「世紀末編」は放送前に300円で販売

ユキヲ原作によるTVアニメ「邪神ちゃんドロップキック」の二次創作ガイドラインの対象範囲が拡大。

今回の発表で、全部のシリーズについて二次創作がOKになりました。「邪神ちゃん」シリーズは、著作権ビジネスの観点でも興味深いです。特許でいうところのオープン&クローズ戦略を駆使しています。ファンの琴線に触れるような部分は、徹底して権利を開放して、ファンダムの熱狂に繋げています。

ネットフリックス公式Ⅴチューバー「N子」デビュー、アニメPR

米ネットフリックスはアニメ配信のプロモーション向けに公式バーチャルユーチューバー(Ⅴチューバー)の「N子(エヌコ)・メイ・黒野」を発表した。

ネフリもVTuberに参戦です。といっても、宣伝用のキャラクターなので、どこまでファンが付くかは未知数です。とはいえ声優を稼働させるよりも、VTuberの方が手軽なので、この方向は良いかもしれませんね。

キャラクター画像をアニメに 中国アリババなど「Animate Anyone」開発 ボーンの動きを反映

中国のAlibaba Groupなどに所属する研究者らが発表した論文「Animate Anyone: Consistent and Controllable Image-to-Video Synthesis for Character Animation」は、画像内のキャラクターや人物をアニメーション化する手法を提案した研究報告である。

「1枚の画像とポーズシーケンス(骨格動画)を入力にして、ポーズシーケンスの動きに応じて画像内のキャラクターを滑らかに動かすモーションアニメーションを生成」とのこと。サンプル動画も見ましたが、大変スムーズです。あとはどこまで「実用」に耐えうるか?でしょうね。

「オタク」に関する消費者アンケート調査を実施(2023年)

株式会社矢野経済研究所(代表取締役社長:水越孝)は、国内の「オタク」に関する消費者アンケート調査を実施し、オタク人口の推計のほか分野別(30分野)の「オタク」層の属性(特性)や活動状況などを分析した。ここでは分析結果の一部を公表する。

恒例となった矢野経済研究所による「オタク」の調査結果レポートです。市場推定人数も多いアイドルは、王道の「オタク」コンテンツですね。アニメは市場推定人数としてはアイドルよりも多いですが、年間消費金額が低いです。課題感が見え隠れしています。

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