見出し画像

今週のアニメ業界関連ニュースまとめ 2024/5/21 #146

クリエイティブよりも、ビジネス関連強めのアニメニュース・記事をキュレーションしています。
京セラのアニメプロジェクトの記事については、色々と学びが多かったです。コンテンツとして面白いのは当たり前で、ターゲットにどこまで訴求できるかはプロデュース側の才覚にかかってます。大小のプロジェクトは関係ありません。皆が意識すべきでしょうね。


京セラのアニメプロジェクトから考える、B2B企業が若者コミュニケーションに取り組む合理的な理由

京セラは、若者が主人公のオリジナルアニメ制作を2021年にスタートしました。このプロジェクトは、「顔が見えづらいBtoB企業が、自社のフィロソフィ(哲学)を伝えながら、いかに若者とコミュニケーションを図るか」という課題に対するアクションの一つです。

アニメプロジェクトだけの成果だとは思いませんが、「新卒採用への応募は1.4倍に増加」と結果が出ている状況です。電通がサポートしているだけあって、映像そのものにもマーケティング的ポイントが多いです。例→「一つのアニメの中にみんなが好きなものがいろいろ入っているという構造が、若者とコミュニケーションをする上で有効」。

キネマシトラス、完全オリジナルアニメ『さよならララ』『Ninja Skooler』の制作を発表!ティザービジュアルとパイロットフィルム、PVを公開!

キネマシトラスは、5月19日、シカゴで開催した ACEN(アニメセントラル)で2本の完全オリジナルアニメーションの制作を発表した。

アニメ制作会社は「オリジナル」を手掛け始めると、想定以上に負荷が多く、その後業績が右肩下がりになるケースもありますが、今回キネマシトラスは2本のオリジナル作品を発表しました。同社は、KADOKAWAとブシロードの持分法適用関連会社なので、彼らの後押しもあったのかもしれません。なお『さよならララ』は、80~90年代の雰囲気が色濃いので、企画の狙いなど気になるところです。

高知にアニメ産業を 地元信金が異色の挑戦

「自由は土佐の山間より」
自由民権運動の発祥の地、土佐を象徴することばだ。

先月開催された「高知アニクリ祭2024」のレポートです。高知では、信用金庫が中心となって、アニメ産業を勃興させようとしています。傍からみていると、ここまでアクセル踏んで持続性が大丈夫かな?とも感じますが、徳島が「マチ★アソビ」延期で急ブレーキがかかってしまったので、同じ四国の地である高知に期待したいです。

日本アニメブームで香港企業がビジネス拡大!世界市場規模3兆円のチャンス―香港メディア

2024年5月13日、香港メディアの明報は、日本のアニメブームにより香港企業がアニメ関連のビジネスを拡大していると報じた。

MEDIALINKの運営するYouTubeのアニメチャンネルが500万人に達したとのこと。同社は香港の老舗ライセンシーでありますが、商品化も好調の模様。今後も期待です。

アニメベンチャースタジオ「Kasagi Labo」、Burda Media などから総額1,200万米ドルのプレシリーズA資金調達を実施

Kasagi Labo(シンガポール、CEO:Kendrick Wong、以下「当社」)は、プレシリーズAラウンドとして合計1,200万米ドルの資金調達を行いました。

1,200万米ドル≒約18億4700万円の資金調達になりますね。Burda Mediaはヨーロッパ系の有力なメディア企業です。Kasagi Laboが今後どのような事業・作品に投資していくのかは、具体的にはまだ見えてきませんが、台風の目になるかもしれません。

テレ東HD、27年3月期に売上高1646億円、営業益115億円を目指す中期計画…アニメ・経済報道・独自IP事業の強化でさらなる成長

テレビ東京ホールディングス<9413>は、この日(5月15日)、最終年度となる2027年3月期に売上高1646億円(2024年3月期比10.8%増)、営業利益115億円(同30.1%増)、最終利益83億円(同23.1増)を目指す中期経営計画を発表した。

テレ東は絶好調ですね。柱の一つとして『アニメ強化と独自IPの開発で、「グローバル IP 企業」に進化』も目指しています。中期計画の上方修正もありそうです。

日本テレビ24年3月期のアニメ事業売上げ80%増 アンパンマンの中国番販も貢献

2024年5月13日に、日本テレビホールディングスが24年3月期通期決算を発表した。通期連結売上高は4235億2300万円で2.3%増加。営業利益は418億7700万円(10.1%減)、経常利益は495億300万円(4.4%減)、当期純利益は346億6000万円(1.7%増)だった。

『アンパンマン』に加え、ヒットとなった『葬送のフリーレン』『薬屋のひとりごと』の両作品が業績を牽引している模様です。地上波キー局は、どこもアニメに力を入れておりますが、その中でも日テレは順調なようです。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?