モビールをピアノの音で作ろうと思いました。
こんにちは!みき亭です。今日は、ライフワークの作曲活動について書きたいと思います♪
モビールをテーマにしたピアノ曲を作りたいと思ったのは、ブルーノ・ムナーリの『役に立たない機械』を初めて目にした時でした。美術館の広い空間の中で、『役に立たない機械』という名の作品がゆったりと宙をただよっている姿は、不思議なオーラを持っていて、そこだけ時間の流れが違って見えました。そして、たちまちモビールの時間軸(世界)に引き込まれていきました。モビールがはらむ空気感が忘れられず、自分でも作りたくなりました。音楽で。 Mobile 1 - c.o.d.a.
モビールが時間と空間を浮遊する姿は、音楽が時間と空間に音でイメージを造形させていくのと似ているように思うのです。どちらも、風景の中の「間」を彩らせるアートですよね。
先日放送された、星野源さんのオールナイトニッポンでの対談の中で、細野晴臣さんが「<音楽の本質は、環境に向かってやる>ってことなんだと思うんだよね。」とお話されていたことに最大級の同意をしました。
その昔、バリ島にガムランを習いに行ったことがあるのですが、ガムラン奏者が、宙を見て演奏している姿に、「あっ、音を見ている!」と思ったんです。音に感覚の全てを乗せていて、それを見ながら演奏しているように見えたのです。その音は、バリ島の風景と溶け込んでいき…音楽が環境になっていく…私たちオーディエンスは、音と環境をひっくるめて、五感で鑑賞させてもらっている。私の時間軸とバリ島の時間軸とが融合していく感覚を覚えました。
細野さんのお話を聞いて、音楽は、奏者と環境との融合が大切であり、奏者と聞き手との時間軸が溶け合うことに醍醐味があるっと、改めて思い出されました。
私のPiano Mobile、第一作目は、完成までにとても時間がかかってしまいました。けれども、ますますMobileに対する興味が高まっております。これからも、じっくりとイメージを膨らませ、シリーズ化して制作していきたいと思っています。
最後までお読みくださりありがとうございました!
追伸
よかったら、みき亭の作ったMobile 1、見に来てくださ〜い!
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