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【2021年景気回復】値上がりの期待できるエネルギーETF『VDE・XLE・XOP・IYE』徹底比較!

こんにちは。景気回復による米国株の値上りを期待する『ここ屋』です。

2021年に入っても好調な米国株ですが、思うような資金運用ができていない投資家さんはハイテク株の比率が高すぎるのかも知れません。

NYダウやS&P500が値上がりする中、大型ハイテク株の株価成長は鈍化しています。

では、その資金はどこに流れているのでしょうか?

ハイテク株に集まっていた資金は、コロナワクチンの普及により徐々にバリュー株へ流出していきました。

次に金融株やヘルスケアセクターに流れていった様子がうかがえますが、現在の資金の移動先は【エネルギーセクター】です。

今回の記事では、おすすめのエネルギーETFの徹底比較と、エネルギーセクターが値上がりする理由について解説をしていきたいと思います。

期待されるエネルギーETF徹底比較

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おすすめエネルギーETFは『VDE・XLE・XOP・IYE』の4銘柄です。

それぞれの特徴を【概要】【過去リターン】【組入銘柄】【チャート比較】に分けて比較解説していきます。

エネルギーETF【概要】比較

おすすめエネルギーETFの概要比較を一覧表にしました。

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経費率はバンガード社のVDEが最安ですが、分配金に関してはXLEがスゴイですね。

もはや高配当ETFのVYMを超えています。

エネルギーETF【過去リターン】比較

おすすめエネルギーETFの過去リターンを確認してみます。

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4銘柄とも年初来リターンは凄まじいものがありますね。

直近1年のリターンも目を見張るものがありますが、3年前にさかのぼるとリターンはマイナスでした。

これについては、後ほど触れていきます。

エネルギーETF【組入銘柄】比較

おすすめエネルギーETFの組入銘柄には、どのような違いがあるのでしょうか?

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VDE、XLE、IYEの上位はエクソンモービルとシェブロンで、そのシェアは40%を超えています。

XOPだけが特徴的で、組入銘柄数も多いようです。

エネルギーETF【チャート】比較

おすすめエネルギーETFの年初来チャート比較です。

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VDE(青)XLE(緑)XOP(赤)IYE(黄)です。

4銘柄ともほぼ同様の値動きをしていますが、年初来リターンは軒並み40%超えです。

S&P500(水色)を比較対象として見てみると、どれも大きくアウトパフォームしているのがわかります。

次に、直近5年の比較チャートを見てみましょう。

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エネルギーセクターはここ数年下落トレンドにあり、S&P500に大きくアウトパフォームされていました。

好景気に沸くマーケットでは、バリュー株からハイテク株に資金は移行してしまいます。

エネルギーセクターの業績が悪くなくとも、株価は下がってしまうんですね。

ちなみに、この比較チャートは『Yahooファイナンス』を使用していますが、無料で色々な機能があり非常に便利です。
詳しい使い方は、こちらの記事で解説しています。

直近のチャートを見ると、下落トレンドを続けていたエネルギーセクターが上昇トレンドに転換したのが見て取れます。

ではなぜ、エネルギーセクターがトレンド転換したのでしょうか?

【2021年景気回復】値上がりの期待できるエネルギーETF

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2021年に入り値上がりが期待されるエネルギーETFですが、なぜ上昇トレンドに転換したのか?

今後も値上がりを期待できるのでしょうか?

元々はハイテク株に資金が流入していたのに、今後はエネルギー株にトレンド転換するのでしょうか?

このあたりを検証していきます。

エネルギーセクターが値上がりする理由

エネルギーセクターが値上がりする理由はいくつかあげられます。

そのひとつは、コロナワクチンの普及です。

コロナショック前までハイテク株などが好調で、マーケットの資金はハイパーグロース株に流れていました。その後コロナショックからの復興のために、金融政策や量的緩和などでいち早く反応したのもハイテク株です。
しかし、コロナワクチンの普及による景気回復はマーケットのトレンドを変化させました。人々が外出できるようになり、リアルにマネーが流れ始めたのです。人々が移動を始め、物を購入するようになるとエネルギーを必要とします。移動のための燃料、物を製作する原料になる石油、エネルギーの需要はこれから増大していく一方です。

もうひとつの理由は、金利上昇への危機感です。

コロナバブルの要因のひとつに、FRBによるゼロ金利政策があげられます。これは、超低金利を背景としたマーケットは、大きなリスクをとって大きなリターンを狙う投資家が増えることを表します。一方で、金利が上昇すると、大きなリスクをとってまでリターンを狙わずに、低リスクで預金をしたり、国債やバリュー株に投資する投資家が増えます
つまり、金利が上昇するとハイテク株は売られ、下落トレンドに入ることが予想されるのです。
多くの投資家は、いつか訪れるテーパリングによるハイテク株の暴落を避けるべく、リスクの小さいオールドエコノミーのバリュー株に資金移動をはじめます。コロナショックで株価を下げたままであったエネルギーセクターは割安のまま放置されていたため、バリュー株投資家の目にはお宝ポジションンに映ったに違いありません。

エネルギーETFをけん引する株価の値動き

エネルギーETFをけん引しているのは、エネルギー株の代表ともいえるエクソンモービルとシェブロンです。

では、この2銘柄の値動きを見ていましょう。

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年初来の比較チャートですが、青のエクソンモービル(XOM)も、赤のシェブロン(CVX)も、水色のS&P500のリターンを遥かに凌駕しています。

S&P500も2ケタ成長していて凄いんですけどね。

直近1ヶ月のS&P500ヒートマップを見ても、ハイテク株や半導体セクターが売られているのがわかります。

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代わって、金融、ヘルスケアセクター、エネルギーなどのバリュー株に資金が流入していることがわかります。

おすすめのエネルギーETFはVDE

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ここまではエネルギーETFの比較や、エネルギー株の値上がりする理由を見てきました。

では実際におすすめのエネルギーETFはと言うと、おそらくみなさんと同じ意見です。

筆者の1番のおすすめはVDEです。

理由は単純で、経費が安くてリターンが大きいからです。

また、大型株のエクソンモービルとシェブロンの比率が大きく安定感もあります。

一方、インカムゲインを狙いたい人にはXLEがおすすめです。

不労所得の代名詞でもある『高配当株』への投資は、高配当ETFのVYMやHDV、SPYDなどが有名ですが、XLEの分配金も高配当ETFに負けず劣らずの高配当です。

おすすめエネルギーETFまとめ

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おすすめエネルギーETFをまとめます。

・2021年の好調相場をけん引しているのはバリュー株
・エネルギー株はトレンド転換を迎えた
割安だったエネルギー株が買われている
コロナワクチンの普及によりエネルギーの需要が高まる
おすすめのエネルギーETFはVDEXLE
・VDEはリターンが大きく経費が最安
・XLEは経費が安くインカムゲインも狙える

今エネルギーETFにエントリーすると、インカムゲインとキャピタルゲインの両方を狙うことができ、資産形成をするには非常に効率的かと思われます。

投資は自己責任ですので、自分のリスク許容度を理解して、投資を楽しんでください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

ではまた、別の記事で。


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