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私と先輩の七日間攻防

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中編。日常恋愛。
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三日目 くら助がくら助たる所以

「侑弥(ゆきや)ー! ちょっと買い物頼まれてくれない?」
「……だるい」

 ほぼ即答。雑誌を片手に俺はソファーに腰掛けていた。頭にある装備品はヘッドホン。それを首に引っ掛けて、キッチンで忙しそうにしている母さんを見やる。

「…母さん、金ー」

 まるでダメ息子のように聞こえるが、必要経費のことだ。上着を羽織っていると、五百円玉が飛んでくる。
 反射でキャッチすると、「豆腐、絹!」という注文。匂

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二日目 休日の学校で

翌日。
 今日は土曜日だった。つまり学校は休み。

 ぼんやりとする頭でそれだけを認識して、私は制服に着替える。
 土曜日だが、学校に忘れ物をしてしまったのだ。描きかけの絵と、画材道具を。

 カーテンから漏れる朝日を見つめる。…今日はそのまま学校で描くのもいいかもしれない。
 学校じゃなくても、公園とか。

(…うん、そうしよう)

 そうと決まったら善は急げ、だ。
 私は手早く準備を始めた。

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一日目 「俺と付き合って」

「──俺と付き合って、くら助」

 まさか、こんなことになろうとは。

***

 放課後。
 珍しく先輩が私の教室にやってきた。

 先輩はモテる。
 陸上部の短距離エースだし、頭いいし、顔いいし。
 明け透けに言ってしまったが、そのマイペースな性格を除けば完璧超人の王子様だ。
 さて、そのマイペースな性格だが。私は先輩が先輩である所以だと思ってる。
 ぼーっとした表情でサディスティックな発言し

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