短歌 カレー 十首
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カレールーふたりのために溶ける夜にテレビは見ないふたりのために
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中辛と言いたいのかなLINEには「チュウからにして」って書いてるけど
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明日もし世界が終わるならカレー終わらないとしてもやっぱりカレー
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こいつらはほとんど同じ材料で肉じゃがになる未来もあった
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隠し味当ててみようかなんてまだ大切な人みたいな口調
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何度でも聞かせてほしい「おいしい」は愛の言葉と気がついたから
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破れてもカレーを食べるああこれで前に進まなきゃならなくなった
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らっきょうが食べられた夜大人ってずるくなることなんだと思う
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カレーとは終わらない謎隠し味暴かれてまたいつものふたり
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二日目のカレーの意味は二日目もふたりで食べて笑いあうこと
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