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「境界知能」をたやすく使わないで。

走れ!【フリーカウンセラー】
新年の挨拶はいつまでするのかと戸惑っています。
※今年もよろしくお願いします✨

境界知能

X(旧Twitter)のおすすめワードに挙がってきました。
わたしがこの言葉を知ったのは、宮口幸治先生の講演会でした。

境界知能とは、知的障がいではないがIQ70〜85のグレーゾーンな当てはまる人のことを指します。
知能検査で言う、言葉で理解し伝える力、その場を推理する力、聞き取って理解する力、感覚を処理する力に凹凸もみられます。
人とのコミュニケーションや社会生活などが上手くいかない。
それが生きづらさとなり、精神疾患に至ることも。

発達障がい

これも世間でよく耳にするので、安易に使われているような気がします。
先日、心理師と「放課後等デイサービスが増えたね」という話をしていました。
わたしの肌感でも、ここ10年でかなり目にするようになりました。
療育に連れて来る親は、たいがいこどものことについて熱心です。
※例外もあります
なかには初めての診察で「うちの子発達障がいですよね⁉」と凄まれる方もいらっしゃるとか。
いちばん傍で見られている保護者の方の感覚は非常に大切です。
ひと昔前はむしろ「障がい者」と診断されることを嫌われることが多かったので、早期診断は早いうちから療育につながる良い傾向であると思います。
しかし、それでいいのでしょうか。

学校という集団

家庭では問題なくても学校で目立つことがあります。
これは、特性がなくても、です。
なにかしら問題があると「発達障害があるだろうから」と決めつけて、特別扱いしてほしくありません。
それでこころを痛めるこどもや保護者を見てきました。

グレーゾーン

ときにはグレーのままでよいこともあると思います。
どんなに検査上で発達障がいの見込みがあっても、問題なければそれは「障がいではありません」

問題を問題と捉えなくても良い

人に迷惑をかけることは問題でしょうか?
もちろん“問題”の程度にもよると思いますが、もっとおおらかな気持ちで待ってみてもいいような気もします。
持ちつ持たれつ、それが集団生活なのではないでしょうか。



残念ながらそれは個人の意見であり、社会で通用しないこともあります。
でも、健常者と障がい者を必ず区別しなければならないとは限りません。
その“特性”や“症状”は【個性的】なあなたなのです。
ときに羨ましくもなります。
その個性をもっと全面に出して、活かしてもらいたいと思います。
あなただからできることを見つけてみてください。

そして、お願い

わたしがエラそうに言うことではありませんが、境界知能や発達障がいをたやすく使わないでほしいのです。
臨床や教育、福祉の現場では非常にデリケートに扱っています。
そのつもりがなくても「レッテルを貼る」ことになり、その人のできることを制限して世界を狭くしてしまいます。
もっと個性が活かせる世界に拡げてみませんか?
きっと飛べるはずです。

あなたは?
あなたはどんなことで飛びたいですか?
よろしければわたしに教えてくださいね✨

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