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ブラックもあり(コーヒーではなく感情のお話)

意地悪で、薄情で、冷たい自分がいてもいいじゃないか。
他人に毒を吐くような自分がいてもいいと思うよ。
怒りをまきちらすような自分がいても悪くない。

...そう私が言ったら、あなたは「うん、そうだね」とすぐ言えるだろうか。うーん...と唸ってしまうだろうか。

わかるよ。そんな自分でいたくないよね。
「あの人って意地悪」じゃなくて
「あの人って親切でやさしい」っていわれたい。
毒を吐くより、心温まる言葉をかけてあげたい。
怒りをまきちらして不快にさせるより、笑顔になってもらいたい。

でも、「そんな自分でいたくない」と言っていたら、
あなたの思っていること、感じていることは行き場を失う。
結局、こころのなかに封じ込めてしまうことになる。

表現できないままの、意地悪な気持ち。
表現できないままの、薄情さ。
表現できないままの、冷たさ。
表現できないままの、毒。
表現できないままの、怒り。
抱え込むしかない。

「そんな自分でいたくない」と言っていても
意地悪も、薄情も、冷たさも、毒も、怒りも
ふっと湧き上がってくる時がある。
そしたら、あなたは、そんな自分を嘆かわしく思ったり
恥ずかしく思ったり、批判したりするだろう。

そうじゃないんだよ。
知りたいのは、そこじゃない。

どうして意地悪したくなっちゃうんだろう?
どうして薄情になっちゃうんだろう?
どうして毒を吐きたくなっちゃうんだろう?
どうして怒りたくなっちゃうんだろう?

意地悪や、薄情さや、毒や、怒り を通じて
あなたが本当に表現したかったのは何なのだろう。
あなたが本当に求めていたのは、何だったのだろう?
あなたが本当に感じていたことは、何だったのだろう?

私が、聞かせてほしいのは埋もれていたその声だ。

誰も聖人君主でいることはできない。
ずっと「親切で優しい」人であり続けようとしたら
あなたは、かならず壊れてしまう。

どんなブラックな自分がいてもいい。
どんなブラックな感情があってもいい。

それはあなたが、生きようとするときに
求めている「助けて」の声だから。

抱えきれなくなる前に、どうぞ素直に認めてあげてほしい。
「そんな自分があってもいいんだよ」と。


今日も読んでくださってありがとうございます。
自分にやさしくお過ごしください。

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