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子育ての悩み ー 何故そういう子育てをあなたは望んでいるの?

子育てについてのカウンセリングで最近気になるのは、「子供を叱っちゃう」ことに悩むお母さんがとても多いということ。

「その子らしさを、ほめて伸ばす」という育児が定着しているからなのでしょうね。

でも、そんな時、怒った自分をダメ母と後悔するのは、ちょっと違うと思うのです。

「その子らしさを、ほめて伸ばす」は、もちろんいいことだと思います。そういう子育てには私も大賛成。だけど、これを「こうする”べき"」になってしまうと、なかなか身動きが取りにくくなりますね。

そのままの子供を見るのは難しい!

子育てをしているとき、知らず識らずのうちに自分の心残りを子供のなかに映し出していることがあります。

もちろん親本人には全く自覚はありません。
「子供のために」「子供に幸せになってほしい」といった愛情表現だと思い込んでいることもよくあります。

たとえば、自分が十分に教育を受けてなかった感じがすれば教育熱心になるでしょうね。
自分が子供の頃にのびのびした感じがなければ、おおらかに育てたいと思うでしょう。

でも、だからといって、いつも全てがうまくいくわけじゃない。

ここで「叱る」がでてきます。
うまくいかないと子供を責め、子供を「叱る」。
叱った自分を「ひどい母親」と責める。つまり、今度は自分を「叱る」。

そんなことの繰り返しで、どんどん子育てが、言い換えれば毎日が憂鬱になっていってしまう。

「叱りたくない」のではなく、「怒る」のが嫌なだけ

叱る時には、大抵怒りのエネルギーが伴っています
実はしんどいのはここです。

子供のことも、自分のことも叱りたくない。
この怒りのエネルギーを感じたくない。

そうすると
どうやって子供に勉強させよう、どうやってのびのび育てよう、
という「問題解決」を考えていくようになります。

それはもちろん大切なことです。

子育て仲間と愚痴を言うのもいい。
先輩ママから具体的な対応策を聞くのもいいですね。
支え合う仲間がいること、そこから対応方法が得られることは
本当に心強いでしょう。

そして、出来不出来に関わらず、子育てを一生懸命やっている
自分自身を認めてあげた上で、
「どうしてそういう子育てをしたいのだろう?」という
自分の子育て原点に立ち返ってもいい
かもしれないと思うのです。

子育て原点はあなたのなかに。

あなたの「望ましい子育て」は、あなたのなかから生まれたものです。

たとえ世間一般に言われているのだとしても
それが「ひっかかる」のは、
あなたのこころのなかに、そのフックがあるということ。

十分に勉強させたい。
綺麗な洋服をきせてあげたい。
のびのびとさせたい。
怒らないであげたい。
自分らしくいられれば、それでいい。

どうして、そう言う子育てをそんなに強く望んでいるのか。
そういう子育てをしないと、自分の子供はどうなりそうなのか?
自分自身はどうなりそうなのか?

どうぞ、一旦、自分自身に尋ねてあげてみてください。
そして、すぐ答えをだそうとせず、ゆっくり待ってあげてみて。

もしかしたら、そこには埋もれていた欠乏感や悲しみなどが
いっぱいあるかもしれません。
そして、そういう感情を恐れる必要は全くありません。

自分自身の欠乏感や悲しみを取り上げて、聞き届けてあげたとき、
おそらく子供を見る目はきっと変わります。

「〜〜な子育てをしなきゃ」「〜な大人にしなきゃ」という
過大なプレッシャーから自由になり、
子供と共に生きてゆくという暖かな時間が生まれていくことでしょう。

今日の一言。

私の子供は大丈夫。
だって、私の子供だもん。
そんなふうに、思えなかったら
まず、自分のこころの不安をみてあげよう。


今日も読んでくださってありがとうございます。
自分にやさしくお過ごしください。


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