2022年7月20日②
今日のココ日②
毎月第三水曜日に訪問看護ステーションの看護師さんや歯医者さんと連携して「まちかど保健室」を開催している。「まちかど保健室」では、商店街沿いに長机と椅子をだして、看護師さん歯科医さん、歯科衛生士さんたちが無料で歯科検診や血圧測定、健康診断などを受け付けている。ココルームスタッフは長机や椅子の用意や道ゆく人に声かけをして看護師さんの元へ誘導をする。今日、わたしは他に作業があったので椅子に座って声かけをした。するとまちかど保健室の常連だという人がわたしの向かいに座り、自分のことをぽつぽつ話し始めた。しばらく話を聞いていたら、その人はわたしが特に何も言わないことを不思議に思ったような顔をした。
「あ、私は看護師さんじゃないんですよ。
ココルームのスタッフなんです。」
と伝えた。あーそうなんですねーといってその人は看護師さんのところへ行った。
続いてよく酔っ払ってココルームのバザー前で座り込んでいる人がやってきた。酔っ払ってろれつが回らず、コミュニケーションがむずかしいことに怖さがあって話す機会を持たなかった。だけど今日は間近に私の向かいの椅子に座った。その人は
「恐怖心ないの?」と一言。
わたしが怖がっていたことを知っていたのだろうか。びっくりした。今日はじめてその人の顔を間近でみた。今日はあまり怖く感じなかった。
「はい、怖くないですよ」
そういうと、ふーん と言ってふらふら看護師さんの元に移った。
それから歯科衛生士さんに話を聞いてもらったのが嬉しくてって、2リットルのお茶とカステラを差し入れてくれた人も。
振り返りで訪問看護ステーションの人たちに今日のことを話した。
多くの人は誰かに話を聞いてもらいたいんですよね。
誰かに聞いてほしい話がある。でもきっかけがないと話せないこともある。「健康相談」をきっかけに、他愛のないことを話したり聞いたりすることができる。わたしも月一回のまちかど保健室の振り返りで、ココルームによく来るお客さんのちがう一面を共有したり、してもらったりできることで視野が広がった。一人で抱えず、話してみることで変わる関係性も事柄もあることを感じた日だった。
書いた人 ふうゆ
現在、ココルームはピンチに直面しています。ゲストハウスとカフェのふりをして、であいと表現の場を開いてきましたが、活動の経営基盤の宿泊業はほぼキャンセル。カフェのお客さんもぐんと減って95%の減収です。こえとことばとこころの部屋を開きつづけたい。お気持ち、サポートをお願いしています