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わたしが5年間続けていること。


わたしは職場で、毎週月曜日に偉人の名言をメールで配信しています。

100名以上の方が勤めている団体で、メールアドレスを持たない職種の方もいますが、正規・非正規関係なく、団体の長から非正規まで、すべての方へ一斉送信しています。

この活動は元々、わたしではない人がはじめたものでした。

とある年、職場の重々しい空気に、これではいけないと思ったAさんが、毎週月曜日に、偉人の名言を送ってくれるようになりました。

Aさんのような上層部の方に気にかけてもらえているような気がして、私のような職歴の浅い者にとって、心の支えとなりました。

しかし、1年と少し経った頃、Aさんはこの地を離れることになりました。

Aさんに、「メールに心が支えられるような時もありました。もうなくなってしまうというのは、残念でたまらないです。」というようなことを伝えたところ、「引き継いでやってみませんか?」とのことでした。

途絶えてしまうのは嫌だなと、引き継いだわけですが、はじめは心臓が飛び出るかと思いました。親には目立ってはいけない、と育てられたものですから、全職員にメールなんて、冷や汗が出そうでした。偉人の言葉だから私の言葉ではない、と言い訳しながら、毎週はできないときもありながら…、続けていきました。

たまに、反応をくれる方々もいて、嬉しく思うこともありました。

恐らく、メールの内容から、私の心を透かして見ようと思っている人もいるかと思います。できるだけ、怒りのメッセージは込めないよう、メールは空き時間に作成し、少し寝かせておいて、発信しています。琴線に触れるようなメッセージを込めたり、たった一人のためのメッセージであったりします。

若い人への支えになるように、応援になるように、と思って続けてきて、おかげさまで、会話のきっかけになることもありました。「どうして、こういう事してるの?」と聞いてくれた方もいましたし、「朝ごはんを食べよう」と発信すると、「朝ごはん食べてみた」と言ってくれる人もいます。

5年も続けていると、次第に、このメールのルーツを知らない人も増えてきまして、最近は、少しマンネリかなと、続けていく価値はあるのかどうか、考える時もあります。ただ、せっかくAさんが敷いてくれたレールを一度やめてしまうと、またやりたい時のハードルは高いと思います。

職場の中でも、職場環境が悪いと思っている人と、個人の問題と思っている人とがいるように思います。メンタルヘルスに関心がある人とない人の差が、大きいです。若い芽を大切に育てるには、若い人に合ったやり方が必要だと感じます。

今年の5月、この月曜日のメールに、産業カウンセラーの資格を取れたことに少しふれました。これまでの活動が、繋がっていくのかどうかはわかりませんが、わたしが5年間送った言葉を見ていて、良いと思っている人にとっては、良い知らせになっているかと思います。(逆もきっとある。)

ひとまず、産業カウンセラーの資格の更新が5年ごとなので、一回更新するつもりで、10年は活動をしてみようと思っています。「大きな船は急には方向を変えられない」コロナで思うように動けず、少ししんどいですが、10年のうちの1年と思えば、仕方ないかな、と思えます。

いかがでしょうか。わたしが5年間、続けていること。これのおかげで、心臓に毛が生えたかもしれません。(笑)

この活動のおかげで、色々情報をくれる人もいたり(「こんな資格があるよ」とか)同じように「どうにかしなきゃ」と思っている人たちが集まってきているようにも思います。さらにさらに、資格を取得したことにより、情報提供くれる方が、職場の方以外にも増えてきました。

これからの職業人生、まだまだ長いですから、地道に歩いていきたいと思います。

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