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はじめまして。まるこです。 -元デザイナーがマーケターになるまで-

ありがたいことにTwitterのフォロワーさんも増えてきたのでnote始めます!
まずは自己紹介から書いてみます。
今回は、自分のキャリアについて。
よかったら読んでください♪

■私、まるこについて。

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『まるこ』の由来
デザイナー時代のクライアント(広告代理店営業さん)から「顔が丸いからまるこね!」と付けられたあだ名。ただそれだけ。
何者:8歳の娘(ちびまるこ)のママ。マーケターとしてのキャリア3年目。
(Twitterやってます☞https://twitter.com/cocoronista
略歴:普通大学の社会学科卒。2社の制作会社でグラフィックデザイナー経験後、クリエイティブ業界特化人材会社株式会社ユウクリに転職。クリエイター専門キャリアアドバイザーを14年経て昨年デジタルマーケティング部に社内転職。
血液型:AB型
性格:せっかち、頑固、感情型人間
嗜好品:ポテチ
好き:登山、キャンプ、ランニング、音楽鑑賞、ミュージカル鑑賞、海外1人旅、ニューヨーク(上記写真は大好きなブルックリンの街並み♪)、猫
苦手:社交辞令、八方美人、アイス・かき氷

■フリーター仲間の一言から始まった私のキャリア。

いきなりですが、私、クズ人間なんです。
大学受験に失敗して浪人生活を経験。
さらに、のうのうと就職浪人もしてしまいました。

浪人生の一年間、あれだけ「もう後がない」という恐怖感に苛まれる壮絶な365日を送ったのに、大学卒業後就職もせず実家に居座るクズ人間。
「やりたいことがない」と言い訳しながら地元のフリーター仲間と一日中ふらふらして、夕方には川沿いの土手に座り、沈んでいく夕陽を見ながら「私たちどうなるんだろうね…」と悲劇のヒロインぶって黄昏ていました。(当時の自分、本気でぶん殴りたい…!)

そんなある日、フリーター仲間から
「そういえばさ、まるこは絵を描くことが好きだったよね?」
と言われ、むくむくと湧くパッションが。
確かに。子どもの頃から1人で黙々と絵を描いたり、絵本や漫画も描いていたのを思い出しました。

そうか。デザイナーか!何の根拠もないけど、私ならデキる気がする!
と何の迷いもなくデザインスクールに通い始めました。

もう完全に勢いでした。
勢いだけど、確かに真っ暗の闇に希望の光が見えたんです。

これが人生の転機でもあり、今の私のキャリアの原点です。
同時に、クズ人間脱却のスタートでもありました。いつどこで『人が変わるきっかけ』があるか分からないもの。私の場合は、親しいフリーター仲間との他愛もない会話からでした。

■既卒・未経験でもグラフィックデザイナー採用してもらえた裏事情

スクール修了後、【既卒・未経験】という絶対不利な立場。当然、就職活動はかなりの困難を極めました。
それでも何とか自力で未経験者歓迎していた制作会社に入社し、遅咲きグラフィックデザイナーとしてキャリアスタート。

1社目の業務内容は、展示会のスペースデザイン・グラフィックデザインが中心。デザインが完了したら自社プリンターで大型出力しラミネート加工、カッティング。そして現場仕事。
少数精鋭のため、現場のセミナー会場の施工・撤去作業もデザイナーが駆り出されていました。
撤去作業は展示会終了後からなので、深夜からお仕事スタート。これがまたかなりの体力仕事。作業終了後は電車もないので会社に戻り、エアパッキンに包まって始業開始時間まで寝るというハードワーク…。休憩入れつつも24時間営業している感じでした。

なるほどこれが未経験を歓迎していた理由か!!『未経験でもOK』という求人にはやはりそれなりの裏があるんだよな…とようやく気づきました。
でもそれが何だ?
私は未経験なんだ。それでもデザイナーとしての実務経験を積むんだ!耐えろ!!と私は必死で食らいついていました。(若かったなー)

■人生初の転職。失敗オンパレードでもやりがい100倍

グラフィックデザイナーとして慣れてきた頃、体力とスキルに自信を持ち始めた私は、生意気にも「もっと自由度の高いデザインをやりたい!」と思うようになり、広告・店頭販促ツールを手がける少数精鋭の制作会社に転職しました。

入社初日、いきなり大きな仕事を任されることに。
デザインではなく、ファッション通販カタログの撮影ディレクション…!
当然、当時の私は撮影ディレクションなんて経験ありません。今まで手掛けてきたのも展示会系だったからBtoBばかりで、そもそもBtoCのクリエイティブをしたことがない!!
先輩も同行してくれましたが、ある日先輩が別件で同行できない撮影日があり一人で担うことに。ファッションの見せ方が全然わからなくて、案の定詰めが甘く撮り直し…。夜明けまでカメラマンさんや他スタッフさんを拘束してしまう羽目に…。
もう、穴があったら入りたいくらい恐ろしい現場でした。

他にも入稿ミス、印刷ミスで刷り直し…もう失敗オンパレードでした。
2社目では大手飲料・製菓メーカーなどのコンペ案件も多く、下っ端の私はカンプ制作に追われる毎日でPhotoshopでゴリゴリ合成という日々。
やっとカンプ作れて先輩にチェックをしてもらうも、こてんぱんにダメ出し食らい夜21時以降から修正、先輩が帰宅し朝まで社内ぼっち…なんてことは当たり前の日常。必死にデザインに向き合っていました。
前職で多少経験があるとはいえ、媒体・ターゲットが全く違うしクオリティの高さも段違い。先輩が求めるレベルも当然高い。やっとこさ先輩にOKをもらえた時の高揚感は今も忘れられません。

なんでこんなにがんばれたのか?
やればやるだけ引き出しが増えるのがデザイン!
そのプロセスを経て、自らデザインを生み出すことのやりがいを感じていたから。


☟これは、ポラロイドのフレームデザインを手がけたものです。

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この案件の時は100案はアイデアを出しました。
私が在籍中に計3回依頼があり、先輩とアイデアを出し合いましたが、3回とも私の案が通り商品化になりました!
なかでも、トランプ柄のポラロイド(写真中央)は海外のファッションモデルさんが使用してくださっていて、あのVOGUE誌の巻頭ページにも掲載されました!本屋さんで発見した時にはニヤニヤが止まりませんでした♡

当時海外1人旅が趣味だった私は、ニューヨークやハワイなどの旅先で自分のデザインしたポラロイドフレームで写真を撮るのが楽しくて仕方ありませんでした。
ハードワークの大変さはあれど、それを凌駕するほどの快感・やりがいを100倍感じることができていました。

改めて振り返ってみると、スクールで習ったことで活かせたのって
・RGBとCMYKの違いの理解
・ベジェ曲線をキレイに描けるようになる

こんなもんかも…?と思うくらい、私にとっては座学は現場では通用しませんでした。
それくらい現場は恐ろしい戦場だけど、山のような失敗をしてきたことでかなりのノウハウ・テクをインプットすることができました。
(ここで死ぬ程鍛えられたおかげで、今のマーケ仕事でも少しデザインができています!)

■デザイナーとしての限界。キャリア迷子からの再出発

でも、数年近くデザインを手がけていく中で、自分の気持ちの変化に気づきました。

「もっと人と関わりたい!」

もちろんデザイナーも人と関わるお仕事ですが、下っ端の私にはまだその位置にはたどり着けておらずPCに黙々と向き合う日々…。
さらに、当時はまだ『連日徹夜』や『サービス残業』が当たり前の世の中。デザイナーとしてスキルが身についていけばいく程、そんなクリエイティブ環境に違和感を持つようになりました。

少しネガティブな話になりますが、私の性格上、プライベートはもともと希薄でして。それが、20代半ばにしてますます希薄になっていく日々に不安を感じたんです。具体的にどんな風に希薄になったかと言うと…

<プライベートが希薄になる負のスパイラル>
夕方に急な案件依頼や赤字戻しが来てしまい、
友達との飲み会や彼氏とのデートもドタキャンせざるを得ない状況が続く。

遊びに誘ってくれるアフターファイブな友達が減る。
彼氏とも別れる。

仕事で疲れ果てて土日もどこにも行きたくない。誰とも話したくない。
泥沼のように寝るだけ。

結局誰とも話さないまま、また月曜を迎える。

本当にこんな状態でした(嗚呼、情けない程に悲しい…涙)。
アフターファイブなんか夢のまた夢!!ていうか、その時間帯が一番忙しい…!!仕事から解放されるのはだいたい終電後。
となると、遊び場は決まってクラブ。
クラブで終電前後から朝まで爆音の音楽聴いて、ノンアフターファイブ友達やその場で知り合った人としゃべり倒してストレス発散していました。


日々こんな生活を送っていた20代半ばの頃。
この先自分はどうなるのだろう…?
このままデザイナーをしていくことがベストなのか…?

漠然とした不安を感じるようになりました。

この不安はますます増大し、いよいよ体力的にも気力的にもスキル的にも、デザイナーとしてのキャリアを歩むことに限界を感じてきてしまいました。

こうして再びキャリア迷子になった私。
「デザイナーをやめるとしても今の自分にできることって何…?」
そこで思い出したのが、学生の頃に引きこもりの子をサポートするボランティアに参加していた経験と、過去にカウンセリングを勉強していた経験
さらに、デザイナーの実務経験から、
「同じようにキャリアに迷っているデザイナーのサポートをしたい!」
そんな思いが日に日に強くなっていきました。

そこで、情報収集としてまず転職サイトに登録。自分の「やりたい!」を実現できそうな職種を隈なく探してみたところ、クリエイティブ専門の「派遣コーディネーター」職に目が留まりました。
この求人主こそ、現職の株式会社ユウクリ(旧:優クリエイト)でした。

『クリエイターが社会を元気にする』

このユウクリのビジョンが、私の
✔20代半ばにしてキャリアを2度迷った経験
✔カウンセリングの勉強をしていた経験
✔ボランティアをしていた経験
✔デザイナーとしての経験

全てがここで活かせる!と確信し、即応募したところ内定&入社。
「他の企業も見てみたい」という欲なんか全く湧かないほど「ここだ!」と思える仕事内容だったので、この時の転職活動はユウクリ1社のみでした。

こうして、「もっと人と関わりたい!」を自己実現していくためにキャリアチェンジすることになり、再びスタートラインに立ちました。

■キャリアチェンジして得たもの

キャリアチェンジして人生は180度変わりました。

①たくさんの人と関われる!
もちろん、転職課題は達成できました。なかでも、登録面談でデザイナーさんとポートフォリオについてお話している時間が大好きでした♡
②病気を発見し生き延びた!
デザイナー時代は健康診断を受けていませんでした。キャリアチェンジして健康診断を受診したところ、婦人科系の病気が見つかり手術。あの時私が転職を決断せず前と同じ職場にいたら病気に気づかず、今頃この世にいなかったと思います。手術後お医者さんに「もう少し遅かったら…」と実際に言われましたので…今考えただけでもゾッとします…
健康診断は必ず毎年受けましょう!!!!
③結婚相手に出会えた♡
同じタイミングで中途入社した同期と入社3年後に結婚しました。入社当時はお互い全くこんなことになるとは思わず。人生何があるか分からないですねw

大まかに言うとこの3つでしょうか。
デザイナーというキャリアは諦めたけれど、新たにやりたいことが見つかり決断したことで、新たな道が開けました!

①のように、現職のユウクリでは14年ほどキャリアアドバイザーとして2000名以上のクリエイターさんの転職・就業支援をしてきました。
この時、私はキャリアアドバイザーこそ私の『天職』だと思っていました。
なぜなら、担当のクリエイターさん一人一人との対話を通して、転職課題を一緒に解決していく臨場感がたまらなく好きだったからです。
一つとして同じケースはない。100人いたら100通りの提案がある。
一人一人に本気で向き合っていたら自ずと結果もついてきて、目標達成もできるようになっていきました。

でも、目標達成よりもっと嬉しい瞬間は、
「まるこさんに担当してもらえてよかったです!」
「まるこさんのおかげで自信を持ってキャリアチェンジできました!」

私の存在意義を再認識させてくれる登録クリエイターさんからいただく『声』でした。
こんなに嬉しい言葉をいただけるキャリアアドバイザーってなんて素敵な仕事なんだろう…!と思う程に毎日充実していました。

■「伝える」を仕事に!マーケティングの道へ。

しかし、14年もキャリアアドバイザーをしていると成功も失敗もかなり蓄積されていくもの。そうなると思考も徐々に変化していきました。
例えば…
・キャリアアドバイザーとしての成功・失敗体験を伝えて未来あるクリエイターの役に立ちたい!
・エージェントの転職支援、介在価値についてもっと知ってもらいたい!
・世の中のクリエイターにもっとユウクリを知ってもらいたい!

こんな気持ちが膨れ上がり、自分の中で今まで1to1コミュニケーションだった思考が1toALLへの思考に変わっていきました。
そうして、『伝える』ことに興味を持ち始め、マーケティングへの道を歩もうと考え始めました。

【誰よりもクリエイターに寄り添うマーケターになる!】
これが私が設定したマーケターとしてのビジョン。
今月で3年目になります!
小さく始めて大きく育てる」
これを意識して日々仕事をしています。
小さい事でもいいから足を止めずにアクションすることを継続していく。そしてそれがいつか大成する…!
キャリアアドバイザーの時もそう信じてコツコツ実績を積み上げてきたから、今回もきっと大丈夫!と自分を信じています。

■今までのキャリアを振り返って

以上、デザイナーからマーケターになるまでのキャリアを振り返ってみました。
クズ人間でも、たくさんの人と関わりながら失敗→成功→失敗→成功を何度も繰り返してきたことで、まともな社会人になれたと思いますw

【既卒・未経験】で周りの目が気になっても、周りから何を言われようとも関係ない。自分の「やりたい!」という気持ちを信じて様々な決断をしてきたことで、後悔のない人生を送れている私は幸せです。

まさに、『人生は選択の連続』です。
転職も結婚も健康も…。

最後に思うのは、過去・現在・未来の軸で考え過ぎても意味ないということ。デザイナーの頃、数年後にマーケターやっているなんて考えもしなかったです。もっと言うと、2年前ですら「私は一生キャリアアドバイザーやっているだろう」と確信していたんだから、人生どう転ぶか分からない。
私の経験上、キャリアを考える上では、長いスパンでの逆算思考はあまり意味ないと思っています。
いつも自分に正直で、決断にちゃんと熱い想いや根拠があるならば、軸なんてそう簡単にブレない。振り返ってみると、ちゃんと一貫性があるもの。
これは、私だけでなく、今まで2000人以上ものクリエイターの方のキャリアを見てきて確信しています。
「今、やりたい!」に正直な人ほど、数年後も後悔なくイキイキと自分らしく仕事している人が多いです。
自分らしく働けていることこそ、自分軸がある働き方だから。
だから私も、今は迷わずこのままマーケ道を思いっきり突き進んでみたいと思います!!

随分と長文になってしまいました…
最後までお読みいただきありがとうございました。

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