マーメイド監獄固め

私的プロレス技名鑑⑬監獄固め

今回は谷津嘉章さんが開発してマサ斎藤さんが初めに披露した監獄固めのご紹介です。

マサさんは、1984年に暴行事件に巻き込まれ、一年間の刑務所生活を強いられました。その際に「獄中でこの技を開発した」というギミックが流布されたため、監獄固めと名づけられました。

実際は佐々木健介さんとマサさんが共に考えた技だそうです。ちなみに、谷津さんの場合は、相手の右足をトーホールドに決めたスタンディング状態から一気に自分の右足を相手の伸ばした左足の下に入れて上からプレスします。

対してマサさんの場合は、一度うつ伏せに寝かせた相手の両脚の間にてグランドから自分の左足を入れて相手の両足を交差させて体を仰向けに反転させながら自分の右足をフックする形になっています。

レスラーは、その運動特性から膝関節に負担がかかる事が多く、それ故に膝に故障を抱える選手は多いので、相手選手の状態によってはかなりのダメージとなる技です。

監獄固めは特殊な大技ではないのですが、これを用いる選手は多くありません。

ほかには蝶野正洋さん、佐々木健介さん、真壁刀義選手らが知られています。健介さんが使用する場合、「マサ斎藤直伝の」と呼ばれる場合があります。現在ではNOAHのマサ北宮選手が主要な技として使用しています。


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名前の由来

両親2人の介護を一人でやってます。プロレスブログ「せかぷろ」&YouTube「チャンネルせかぷろ」主宰。現在ステージ2の悪性リンパ腫と格闘中。