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私的プロレス技名鑑⑯ベアハッグ

今回はベアハッグのご紹介です。近年の派手なプロレスに慣れているあなたには「ベアハッグとはプロレス技なのか?」と思われるかもしれません。

しかし、ベアハッグはれっきとした技です。Wikipediaによると、

ベアハッグ(Bear Hug)は、レスリング、プロレス、総合格闘技などの格闘技で使用される締め技、テイクダウン技の一種である。技の目的は異なるが見た目が類似しているため、相撲の決まり手の一種である鯖折りと呼ばれることもある。プロレスでは熊式鯖折り(くましきさばおり)とも呼ばれている。近代プロレスではジョージ・ハッケンシュミットが得意技としていた。ハッケンシュミットは帝政ロシア期のエストニア出身レスラーであるが、その故郷では挨拶の際、非常に強く、抱き合う習慣があったことからハッケンシュミットが得意技とした締め技として熊の抱擁という呼称が付いたと言われる。

とあります。

個人的にはクマのキャラクターにベアハッグというベタネタをやりたくてイラスト描いたようなもんですが、もう一つベアハッグの技としての復権もこの機会に提唱したいのです。

古い映像をみると、たとえば人間発電所ブルーノ・サンマルチノさんの試合では、しばしばベアハッグが決まり手になる場面が見られます。

これは全盛期におけるサンマルチノさんの、ある意味人間離れした肉体から生み出される説得力のなせる技でしょう。近年において、おそらくサンマルチノさん同様、ベアハッグに説得力をもたらすことができたであろう肉体を持った中西学さんが、二月末で引退してしまいました。

現在、洋の東西を見渡してもベアハッグをフィニッシャーにできそうな選手はかなり限られてくると思います。

プロレスラーのアスリート化は今後ますます進んでいくでしょう。しかし時代に逆行するからこそ、今の時代にベアハッグをみてみたい、という思いが私の中にはあるわけです。


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両親2人の介護を一人でやってます。プロレスブログ「せかぷろ」&YouTube「チャンネルせかぷろ」主宰。現在ステージ2の悪性リンパ腫と格闘中。