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【事例】自由なわたしを妨げるネバナラナイ星人の仮面(3/3)

こころナビゲーターのサービスでお聴きした、綾乃さん(仮名)のお話。シリーズ第四弾の第三話。

モヤモヤの原因を突き詰めていくと、自由なはずなのに息苦しさを感じていたことに気づいた綾乃さん。そんな綾乃さんにもかつて自由を満喫できたことがありました。そんな自由を取り戻すには、、、

今回は、自由なこころを持ちながら、仮面をかぶって生きてこられた綾乃さん(仮名)の、自由を取り戻していくお話です。自由になっても、やることはちゃんとやるという綾乃さんの性格も踏まえた上でお話を進めています。誰にでも当てはまるわけではありませんのでご注意ください。

お話しいただいたご本人の了承を得てご紹介しています。また、個人を推定できないように一部設定を変えています。

娘さんの応援

山根 「ふ〜ん。そうなんだ。じゃあ綾乃さん的には、そこと違うっていう感じかな。今ね」

綾乃 「そうですね、違う!」

山根 「今、綾乃さんが自由にやったらどうなります?」

綾乃 「自由にやる?今の生活で、ですよね?」

山根 「うん」

綾乃 「う〜ん、、、めっちゃ電話とかLINEがきそう」

山根 「(笑)電話とかLINEがくる?」

綾乃 「『今どこにいるの?』『何してるの?』『何時に帰ってくるんだ?』」

山根 「うん、うん」

綾乃 「『晩御飯どうするんだ?』」

山根 「そっか〜。綾乃さんとしてはどうしたいんでしょうね。今その。なんだろう。対応してあげないといけない人が。相手がいるって感じですよね」

綾乃 「うん、ただね。対応をしてる相手は全部大人なんです」

山根 「うん」

綾乃 「だから、なんだろ。娘とは1番やっぱり気が合うので。娘はもう大人なんですけどね。『もう別に、ご飯なんか、なんとでもできるんだから。子供じゃないんだから、ほっといたらいいじゃない』とか」

山根 「うん」

綾乃 「だから、娘は、どっちかっていうと。『ほっといたらいいじゃない』『お母さん、もっと好きにしたらいいじゃない』って言うんですよ」

山根 「そうなんですね」

綾乃 「うん、『別に言われたっていいじゃない』って。『いや、言われてもいいけど、鬱陶しいじゃない』って言ったら。『いや、そんなの鬱陶しいと思わなくていいじゃない。考え方違うんだし』って。わりあい、辛口で、パンパーンって切ってくるんですよ。でもその通りだと思うし。だから、なんか踏ん切りのつけられてない自分がいるのかな〜。なんて言うんだろう。思い切ったら、できるんだけど。面倒事は嫌だから。なんか、無難にまとめてる感じ」

山根 「ふ〜ん、うん、うん。そうなんだ。まあ確かにね。いきなり変わったら、とりあえずバタバタはしますよね」

諦めるという発想

綾乃 「ハレーション起こるでしょう?」

山根 「うん、そのうち諦めると思いますけどね」

綾乃 「あぁ〜!あ、その発想がなかった!」

山根 「あれ?」

綾乃 「あ、諦めるんだ!」

山根 「結局、あの〜、人を変えることはできないから。綾乃さんが変わってしまったら、諦めるしかないんですよね。最初は、いろいろ言うと思うけど。今まで通りやってほしいから」

綾乃 「そうか!それを待てばいいのか!いや、でもその発想はなかった!」

山根 「そうなんだ」

綾乃 「なんか、その、変化をすると、ハレーションが起こって。それを収めるのがもうめんどくさいから。めんどくさいし。そこで、自分の時間をまた取られるのが嫌だから。なんかハレーション起こらないように。ま、言い方悪いですけど、表面的にまとめておこうってところがあったので。その先の、諦めるっていう発想がわたしの中にはなかった!」

山根 「まぁ、それでもやり続けてしまうと。だって、やってくれないものは諦めるしかないじゃないですか」

綾乃 「なるほど〜!新しい!いや、ほんとに!そっか!」

山根 「うん」

綾乃 「いや、それなかったです」

山根 「だから、そこに。なんだったっけ。ネバナラナイ星人が、今まで関わってたわけです。きっと」

綾乃 「う〜ん。強力ですね、このネバナラナイ星人」

山根 「うん、かなり強力だと思います。だから、ネバナラナイ星人が、綾乃さんの中で、要は受け側だったんですよ。向こうは送り側で、受け側がいるわけです」

綾乃 「うん、うん、うん」

山根 「で、それがばっちり合ってたから。こう、『ねばならないだろ』って、『はいはい、ねばならないですよね』って言って。で、綾乃さんに『ねばならないだろ』って言ってたわけですよね。で、ここ(受け側)がとりあえずちょっと取れたんですよね」

綾乃 「(笑)」

山根 「ちょっと取れて。なんか見守ってくれてる状態で。で、直接来て、まだこの、ネバナラナイ星人の残骸が残ってるから」

綾乃 「(笑)」

ネバナラナイ星人の仮面

山根 「なんか。なんとなく、あ〜、なんか来てる。みたいな感じだったんですけど。でも、ここから離れて、自由になっちゃうと。もう言っても、もうあっち行っちゃってるし、仕方ないな、諦めるしかないなって」

綾乃 「は〜!なるほど〜!」

山根 「多分、多分ね。あの、オーストラリアの綾乃さんって、本当の綾乃さんなんでしょうね」

綾乃 「あ〜。でも、本当のわたしだったかもしれない」

山根 「だから、本当はそういう自由な人なんでしょうね」

綾乃 「うん、うん」

山根 「でも、ず〜っと、ネバナラナイ星人の仮面をかぶって生きてきた」

綾乃 「うん、、、あ、でも、今の言葉めっちゃはまった!仮面をかぶって生きてきたって。ほんとにそうです。中身は違うのに。表面的には、そのすっごく剥がせない仮面をずっとつけてる感じ」

山根 「うん。そんな感じ」

綾乃 「見守ってもらおう」

山根 「うん」

綾乃 「そっか。なんかでも。めっちゃスッキリしてきました」

山根 「うん」

綾乃 「そうか、あの時の感覚を。うん、、、そうだな〜。あ、めっちゃ、めっちゃスッキリしてきた」

山根 「なんか、この話から想像すると。綾乃さんがそうなった時に。周りの人は、『はぁ〜、仕方ないなって』多分知ってるんですよ。その綾乃さんが、もうずっといるっていうことは、周りの人は」

綾乃 「そうなんですか?」

山根 「なんかわかるものなんですよ。そういうのって。意外と」

綾乃 「あっ、てことは。逆に言うと、この人仮面かぶってるなって、周りがわかってるってこと?」

山根 「うん、なんかは感じてるはず。そういう綾乃さんが実はいるんだけど。どっかで抑えてるっていうのは、なんかわかるはず。娘さんなんかは、『別にそのままでいいじゃない』みたいなことを多分言ってるんだと思います」

綾乃 「うん、娘はもう超ストレートです」

山根 「うん」

綾乃 「うん」

山根 「『なんで我慢してるの』みたいな感じなんだと思うんですよね」

綾乃 「う〜ん」

仮面をはずす

山根 「だから、本当に綾乃さんがそうなった時に、『あぁ〜、出てきたか〜。もぅ仕方ないな』っていう諦めが周りに広がるんだと思います」

綾乃 「なるほど〜!途中で諦めない!(笑)」

山根 「最初はすごい抵抗に合うとは思いますけどね」

綾乃 「でも、そこでほんとうにどうしたいかですよね。そうなった時に」

山根 「うん、綾乃さんがね。自分がどうしたいかだと思います」

綾乃 「それでも仮面をかぶり続けるのか。もう、、、」

山根 「『ごめん、仮面どっか行った』って(笑)」

綾乃 「あの、百恵ちゃんみたいに、こう置くとか(笑)」
(山口百恵さんのラストコンサートのイメージですね)

山根 「そう」

綾乃 「あ、なんか。でもあの、仮面を置くところは、すごくイメージできるな。なんか。うん」

山根 「1回置いちゃうとね。もう合わないから。はめられなくなったりして」

綾乃 「きつくて入りません、みたいな。あ〜、でも、、、うん」

綾乃 「なんか、スッキリしました。そっか、そういうことだったのかっていう」

山根 「うん、うん」

綾乃 「なんか不思議ですね。山根さんと話すと、なぜこんなにスッキリするんだろう。本当」

山根 「(笑)」

綾乃 「なんて言うんだろう。こころの中のしこりみたいなのをね。こうきゅっとうまく取り出してくれるようなイメージ」

山根 「痛くないようにシュッてね」

綾乃 「そう。本当になんか、そんな感じ。ありがとうございます」

山根 「これで大丈夫ですか?」

綾乃 「はい、とりあえず。うん。あの〜。周りが、仮面をつけているってことを、なんとなくわかってるんだなとか。諦めるっていう発想がなかったので」

山根 「うん、うん、うん」

綾乃 「はい、そこはすっごく新しかった」

山根 「まぁ、仮面はずして置いちゃったら。もう元に戻れないから諦めるしかないもんね」

綾乃 「頑張ってはずそう」

山根 「どっひゃ〜ってなるかも知れないですけどね。まぁ、でも綾乃さんのことだから。いろんなことはちゃんとされるんだと思います。自由だけど」

綾乃 「うん、なんか。折り合いはつけながら。あの〜、やっぱりちゃんとやることはやってっていうのはどっかで思ってるので。ただ、それを、自分のこころに負担にならないようにやるっていうのを。この仮面をはずすっていう技で」

山根 「うん、うん」

綾乃 「やっていけるといいなと思うので。ちょっと早速実践してみます。ふふん」

山根 「ちょっと楽しみですね」

綾乃 「はい。ありがとうございます」

山根 「ありがとうございます」


自由なこころを取り戻すための新たな手段を手にした綾乃さん。その先にどんな展開が待っているのでしょうか。お楽しみに。


注意事項:こころの状態は一人一人みんな違います。同じようなことをしても人によってはうまくいかなかったり、逆に作用することもあるのでご注意ください。


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