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アロマテラピーの教室ってどんなことを勉強するの?

昨今アロマテラピーといえば、ネットでいくらでも情報が入って来る時代です。それでも私をはじめとするアロマを教える仕事をしている人は大勢います。

では、アロマテラピーを”勉強”するというのは、一体どんなことを学ぶのでしょうか?


この記事では私がアロマを仕事にするまでに学んできたことや、その際に使用したおすすめの書籍を紹介します。 


①精油の種類を学ぶ


NARDアロマテラピー協会の教材一部


アロマテラピーは植物から抽出された精油(エッセンシャルオイルともいう)を使うので、まずは精油について学びます。

アロマの協会ごとに種類は違うのですが、資格を取得するときには30〜80種類程度を覚える必要があります。

  • 精油の学名(ラテン語)

  • 植物の科名

  • 抽出部位

  • 抽出方法

  • 含まれる芳香成分名

  • 芳香成分それぞれの作用

  • 精油の化学(有機化合物について)


精油についてはざっと、上記のようなことを勉強します。
とはいえ、全部を暗記しなくちゃいけないのは上位資格を取りたいと思う人だけなので安心してください。


②解剖生理学


続いて勉強するのが、人のカラダについてです。
香りは嗅覚を通して脳に伝わり、脳から視床・視床下部へと作用すると言われています。

さらに自律神経系免疫系内分泌系にも関わってきます。

自律神経は交感神経と副交感神経が交互に働いています。
免疫系は菌やウイルスに対しての体のバリア反応です。
内分泌系は女性ホルモンなど体内のホルモン分泌を調整する場所です。


最近では腸内環境について注目が集まっていますが、私はインストラクター試験のときに「便秘」のときの腸の状態についても覚えた記憶があります(笑)


解剖生理学を勉強するときに一番よく使われている本がこちらです。これは医学生や看護学生も使っている本だと聞いたことがあって、今でもとても役立っています。


③ストレス学


次にアロマテラピーといえば「癒し」のイメージが強いように、好きな香りや心地よい香りが心にもたらす影響についても勉強します。


ストレスの原因とはどんなものなのか、どのような反応が起こるのかをハンス・セリエのストレス学説から学びました。


ストレス反応とその脳内機構
https://www.jstage.jst.go.jp/article/fpj/126/3/126_3_170/_pdf

参照:J-stage

アロマテラピーのテキストにはもう少しわかりやすくイラストもつけて紹介されています^^;


このときにストレスには快ストレス不快ストレスがあることや、ストレス反応には3段階あってそれを放置してしまうことが病気にもつながるということを知れたのは、その後あらゆる場面で心の健康を意識するきっかけにもなりました。


④栄養学


意外かもしれませんが、アロマテラピーでは栄養についても勉強をします。それは食べたもの(栄養素)が全身を機能させるためにとても重要な役割を担っているからです。


どこかで「人は食べたもので出来ている」という言葉を聞いたことがありますが、そのとおりだと思います。
一部の栄養素が不足しているだけでも集中力を欠いたり、肌の不調を感じる理由はそこにありそうです。


とはいえ、アロマテラピーで精油を直接口にすることはありませんし、栄養素として摂取するわけでもありません。
心と体の機能を知るために栄養についても勉強するだけです。


試験勉強のためにビタミンの正式名称を暗記したことは今でも忘れられない思い出です。
チアミン、リボフラビン、ナイアシン、パントテン酸……等々
これ本当に必要だったかな??


栄養素に関する本といえばこれです!


もう一冊おすすめなのがこちら。
何を食べるかよりもいつ食べるかを考えるとダイエット効果が出やすいことなども書かれています。


⑤人体の仕組み


最後に、セラピスト(施術者)を目指す人は、さらに骨や筋肉についても知っておく必要があります。


骨格筋がどこから始まり(起始)どこで終わっているか(停止)や、どの方向に動くのか(内転・外転など)を覚えるのがものすごく苦手でした。


さらに骨の名前も筋肉の名前も漢字が難しい・・・
正直もう頭の中からはすっかり抜け落ちてしまいました。
苦手なことは教えられないのでセラピスト育成もしなかったのは、それが理由です。


そんなセラピストやボディワーカーさんにも、野見山先生の著書はわかりやすくておすすめです。



まとめ


今回の記事では、アロマテラピーの教室では一体どんなことを勉強するの?と疑問に思われている方のために、

私がアロマを仕事にするまでに学んできたことや、その際に使用したおすすめの書籍を紹介しました。


実際のレッスンの中では精油の使い方や、精油を使ったセルフケア用品(ミスト・化粧水・クリーム)やアロマ香水などを作成する楽しい時間もあるので、決して難しい勉強ばかりをしているわけではありません。


ただし、精油を安全に活用してセルフケアや仕事に役立てるには、しっかりとカラダに関する学びも必要だということをお伝えして終わりにしたいと思います。


最後に、わたしが初心者の頃に買っていちばん良かったアロマテラピーの本をご紹介します。


おまけ(わたしの著書です)


わたしのアロマ教室はこちらです。
よかったら覗いてみてください。


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