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5分でわかる!就労系福祉サービス

たくさんの福祉サービスの中で違いがわかりにくいのが「就労系サービス」。
A型、B型、移行支援、と3つの種類があるのですが、あなたはそれぞれの特徴をご存知でしょうか。
今日の記事では、これらそれぞれのおおまかな特徴とその選び方を解説します!

この記事の内容!

①就労継続支援A型とは?
②就労継続支援B型とは?
③就労移行支援とは?
④それぞれの選び方

それでは、スタート! 
 

①就労継続支援A型とは?

就労AとかA型とか呼ばれますが、正しい名称は「就労継続支援A型」です。
この記事内では「A型」と呼びます。

A型は事業所と雇用契約を結んで、福祉的就労を行います。福祉的就労とは、支援員が常駐している事業所で、サポートを受けながら働くことです。
後に出てくるB型との大きな違いが、雇用契約を結ぶという点。一般企業に近い形をとっているので年齢制限があり、18歳から64歳までの方々に向けたサービスになります。
また、労働局長が決定する最低賃金以上の賃金が定められています。

週5日間しっかり通所できる、心身の調子が安定した人が利用する場所です。最低でも1日4時間以上は働いてくださいという雇用契約が主になりますので、「まだ一般就労する自信はないけれど体調は整っている」「何かあったときに支援員のサポートを受けられる環境だと安心」というかたにおすすめのサービスです。 
 

②就労継続支援B型とは?

就労BとかB型とか呼ばれますが、正しい名称は「就労継続支援B型」です。この記事内では「B型」と呼びます。
B型は雇用契約がありません。よって、18歳以上であれば歳をとっても利用を継続することが可能です。
雇用契約を結ばないということは、労働法が適用されませんので、失業保険をかけることはできず、最低賃金も保証されません。作業内容や作業時間に応じて、事業所が定めた工賃をいただくことになります。

まだ体調が安定せず、自分の調子に合わせて週2〜3日くらい・数時間から日中活動に参加していきたい、というかたにおすすめのサービスです。
もちろんB型でも、体調が安定して週5日間・4時間以上作業に参加される方もいらっしゃいます。
また、B型に所属しながら就職活動をして一般就労したり、一般就労をするために次に紹介する就労移行支援にステップアップする人もいます。 
 

③就労移行支援とは?

移行とか移行支援とか呼ばれますが、正しい名称は「就労移行支援」です。この記事内では「移行」と呼びます。
移行も雇用契約はありません。就労に必要なスキルを身につける事業所が多いため、工賃が発生しないことが多いです。
また、原則2年以内に就労を目指すことになるため、利用期間の定めがあるのが大きな特徴です。一般就労や障害者雇用での就労を目指してサポートを受けます。

体調がある程度安定しており、就労を目指したい人におすすめのサービスです。移行を使って就職をすると、就職後半年間は、職場定着支援という形で、移行の支援員の面談を受けられます。必要に応じて、自分自身と職場の間に立って調整など行なってくれますので、就職して不安がたくさんあっても引き続きサポートを受けられます。大変心強いですね! 
 

④それぞれの選び方

まずは、自分の気力体力。そして、ご自身の学びたいことや作業としてやりたいこと。最後に、現時点での将来の希望。
この3つによって、どのサービスを受けるのが望ましいのかが決まります。
自分で探して見学や体験に挑戦するかたもいますが、たくさんの事業所があって選ぶことが難しい場合もあります。そのときは、地域にある、相談支援事業所を頼りましょう。

相談支援事業所には、相談支援専門員という福祉サービスのスペシャリストがいます。ご自身の希望や今の状態についてお話しをして、ぴったりの事業所を紹介してもらいましょう。見学に同行してくれたりもしますので、1人で動くよりも安心です。 
 

以上、簡単にではありますが、就労系サービスについて解説してきました。
取り組む作業や学べるスキルは、事業所によって千差万別。自分の好きなことから始めてみてもよいですし、将来のことを考えて、役立ちそうなことをやってみてもよいです。
何よりも、こういったサービスを活用して、日中活動に参加することが大切だと私は思います。
病院のソーシャルワーカーもこういった地域のサービスの相談に応じることができますので、ぜひ尋ねてみてくださいね。

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