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市販薬の過剰服薬で●●になった

OD。オーバードーズとは、過剰服薬のことです。
普段、ソーシャルワーカーとして仕事をしていると、「オーバードーズしてしまって…」と相談を受けることもあります。
ストレスや不安感などを解消するための行動・方法はたくさん持っていたほうが良いですが、健康的な手段でなければ、結局心身の不調を引き起こしてしまいます。 
 

……が、私の私生活はそんな立派なものではなく、休日はゴロゴロと食べて寝てを繰り返して終わってしまったり、うつ病の症状が辛くて、薬を過剰に飲んでしまうこともあります。 
 

今日は、役員から受けた圧力が辛く、市販薬をODした結果、胃潰瘍になった話をお届けします。 
 

当時の私は、福祉の専門職として、日々やりがいを持って仕事に取り組んでいました。職場の同僚も尊敬できる人たちに恵まれて、毎日が学びの多い日々を送れていたと思っています。

ですが・・・。
事業が成り立つためには、当然売り上げが伴わなければなりません。それは福祉も同じです。数字で見ると、私の所属していた事業部門は赤字でした。

現場としては、あれこれ対策を考えて実行したいと考えても、役員との考えが合わず、思い通りに運営できない部分も多々ありました。

そして、毎週内線がかかってきては役員に呼び出され、1時間以上お説教をされる日々が始まります。
そもそも、私の直属の上司をすっ飛ばして、なぜ私が役員から色々とダメ出しをされるのか…?
私の支援にダメなところがあるということなら、指摘を受けたほうが成長に繋がりますが、話は数字に関することばかり。

上司も一緒に言われるのならわかりますが、私ひとりに言われても「上司とも相談してみます」としか言えません。 
 

就業時間を過ぎてもグチグチ言われたり、同僚みんなが集まる宴会で私にだけ事業所に対する文句をを言われ続けたりする中で、精神的にどんどん追い込まれていきました。
ちなみに、私はクローズで働いていましたので、私の疾患は誰も知りません。
通院も土曜日にしていましたから、バレていなかったと思います。

休日も役員から電話が入ったりする中で、休みも全く休まりません。

元々、ちょっとした体調不良があると、仕事に影響が出ないようにすぐ薬を飲んで対処するタイプではありました。
だからこそ、自室には様々な薬が常備してあります。

次第に市販薬を多めに飲んで、無理やりに眠って、現実逃避をするようになりました。

最初は10錠にも満たないレベルだったのが、どんどん量が増えていくようになり、1度に30錠、40錠と増加。 
 

とある日曜。昼間30錠程度、夕方に30錠程度の市販薬を飲んでしまったことがありました。
その夜、強い胃の痛みを感じ、胃痛を抑える薬を服薬。いつもならそれで治るのに全然治りません。ドラッグストアに走り、別の胃薬を購入してきて服薬するも効かず。
早朝には痛みが背中にまで及んでいました。 
 

「さすがに背中まで痛むのはまずい。何かやばい病気になった気がする」
そう思った私は、月曜朝から胃腸科を受診。

採血とエコーをしていただき、次の日の午前に胃カメラをすることになりました。
人生初の胃カメラ。胃の中の映像を画面で見ながら先生が「なんでこんな荒れ方してるんだろう?!なんか強い薬でも飲んだ?」と驚きの声をあげていました。

診断結果は胃潰瘍。
幸いにも入院などの必要はなく、服薬で治療をしていくこととなりました。

先生にはまさか「市販薬を何十錠も飲んだ」なんて言えず・・・。

数日間仕事をお休みすることになり、同僚に迷惑をかけてしまったことが本当に申し訳なかったです。

役員からの攻撃はその後もおさまらなかったため、結局私はその年のうちにその事業所を去ることになりました。
仕事自体は好きだったので、辞めることになるのは辛かったですが、このままだと命が持たないと感じたからです。

精神的なダメージから、抗うつ薬や安定剤も増え、本当に散々。 
 

私のように苦しい思いをしながら働いているかたは、少なくないと思います。

不健康なストレス発散方法に走るくらいなら、いっそ職場を去ることを選択肢に入れて、ご自身の心身の健康を一番に守ってくださいね。

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