過去から今、そして未来 ~ 自分の立ち位置を改めて考える

 令和5年9月29日、県内で開催された「ひきこもり支援市民講座」に参加しました。講師は白梅学園大学の長谷川俊雄先生。先生の話を聞くのは4回目。先生の話は毎回、実践を振り返る、自己と対話する大事な時間だと感じています。

 ただ、今回それと共に、私自身の変化を感じました。先生の話を聞いたのは・・。ふと、そんなことを思いました。先生の話を初めて聞いたのは7年前。その当時、所属していた機関が主催する研修会に先生を招きました。

 私はひきこもり支援に取り組み始めて4年目。私は、先生の講演の前に前座として、県内の数店舗のコンビニの協力を得て、手順書などを活用し、清掃や品出しなどを行う、「コンビニにひきこもる」をコンセプトにした社会参加支援の取組を報告しました。講演の際に、先生から前座の私の話を「ひきこもり」を否定しない良い取り組みですねと言われ、その言葉が嬉しかったことを思い出しました。

 所属していた機関を異動する時に、「ひきこもり」と離れる区切りとして、「ひきこもりでいいみたい」という本を書きました。卒業文集のつもりで書いたはずが、新聞などに取り上げられ、異動したあとも、相談依頼が続き、これまでなかった講演依頼を頂くようになりました。

 毎年、今年が最後と思いながら1年を過ごし、卒業したはずの「ひきこもり」となかなか離れることができずに、今に至っています。先生の話を聞きながら、7年という月日の経過を感じるとともに、自分の置かれた環境の変化に驚きました。家族会や都道府県などの自治体に研修会として、先生と同じように私が呼ばれるようになっていることに、改めて責任を感じるようになりました。私は先生のように出来ているのだろうか・・。

 実践を重ねることで話す内容も大分、変わってきました。話せることも増えたように思います。でも、その先、私は何ができるのだろう?何をすれば良いのだろう?・・。先生の話を聞きながら、これまでの自分を振り返るとともに、これからの自分を考えることになりました。

 悩むこと、考えることはずっと続くんだな、そんなことを先生の話を聞きながら、思いました。
 

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