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ニュートンとゲーテ「性格」と「強み」⑲(1600文字)

前回は、色格ノーブルカラーの概略的な話をした。

今回は、キャラクターストレングス(以下ⅭS)を支える周辺の構造について触れておくことにする。

近年、ポジティブ心理学領域ではマーチンセリグマン博士と二―ミック博士が提唱するCSが「性格的強み」として脚光を浴びている。メタ解析によって大まかに6つの性格傾向が示されているのは、今まで解説してきた通りだ。(下位項目の24の指向性については次回以降触れる)

まず、CSを支える周辺構造を示そう。以下の5つの構成要素から成る。

① 興味
② スキル
③ 才能
④ リソース
⑤ 価値

ところで、これらを「立体モデル」にマッピングしてみると、下図のような展開になる。

マッピングしてみて、これは初心者マークだと思った。私たちは、自分の強みをはじめから知っている者など世界に誰一人としていないだろう。はじめはみんな初心者なのだ。

ベースは性格的「チカラ」を示しており、底に熱の根源であるCSを配している。右ウイングはスキル(技能・技術)、左ウイングは興味、右内側にリソース(資源)、左内側にタレント(才能)そして奥のダイヤがいつも価値のバランスを取っている。

リソースの所はやや説明が必要だが、タレント(才能)やリソース(資源)も含め、ほぼそれは自身が所有しているものではなく、所与アプリオリな能力と所産である。ちょうど、ごうごうと言うと悪い印象があるが、ここでは良いカルマ、つまり天からのギフトといってもいいだろう)と似ている。そして性格的強みも実は、そのような類いであり、その感覚は3E(Essential Energized Easy)であると言われる。

この強みは感覚的な体感に近いものであり、その具体的な実務がなんであるかは、6つのカテゴリーと24の下位項目(指向性)に分類されている。

マッピングで重要なのは、実線は所与アプリオリのもの、点線は生後自分が見出していくもの、という区別だ。そして、価値には全てに接続している。

つまり、人生に何らかの価値を見出すことが大切であるが、そこにリソースや才能、そして性格的強みが関連していることを表している。

興味やスキルは価値観がベースになっているが、それを見出すのには、ちょっとしたコツが必要だろう。それについては、また気付きがあったら記載しよう。


 上図は、さらに展開した見取り図。

当然この語彙を覚えただけでは、心理学のテストの点が少し良くなる程度で、実生活に生かすことはできない。それも知識として非常に大切なことだが、深く知るためには、この立体構造を把握していると、何が足りなかが一目瞭然に分かる。

もう少し、マッピングについて解説しておいた方がよいだろう。これらの基本的な形は、右上に凸の菱形(青系)と、左上に凸の菱形(緑系)、そしてダイヤの(赤系)に分けられる。

青系は、事実や真実を映すアスペクトであり、結果である。
緑系は、能力や経過を映すアスペクトであり、状態である。
赤系は、価値や態度を映すアスペクトであり、水準である。

価値を生むためには、それぞれ青系と緑系の何らかのスペックが必要である。それが、「真」と「美」の自分自身における実感だ。

したがって、価値を下支えする「真」「美」を常に意識することだろう。何が「真」であるのか、そして何を「美しい」とするのか、この実感を得ると、所与の才能、リソース、強みを生かし切ることができる、はずだ。

美は一つの能力であり、その能力を利用して、事実や真実を見通すことができると、真を見出すことができる。

そして、上部にある「人格性」も、その下支えがあれば、「7つの習慣」よろしく、成功者として自立することができるだろう。

「人格者」は「善」として見立てることができる。

次回は、CSの下位項目、24の指向性について解説していく。

つづく















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