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管理職と部下との関係性が改善されること同じぐらい管理職にとって必要なこととは?

8/30にBizhintさんにココラボを取材いただいた記事が掲載されました。

非常に良い記事に仕上げていただき、「そうそう、お伝えしたかったのはこういうこと」と感動しております。ちょうど先週末に7つ目の道具「オンボーディング」も無事リリースされ、これでようやく7つの道具が出そろいました。もちろん、まだまだひよっこの状態であり、これから高速改善を繰り返して、立派な成鳥になっていきます。引き続き応援をよろしくお願いいたします!

さて、本日は7つ道具の1つ「カルテ」を使った「組織開発」についてのご紹介です。「カルテ」は本来1on1コミュニケーションツールとして管理職が部下に対して使う道具ではありますが、チーム内の横と横をつなぐツールとしても活用できます。今日はその必要性と手順についてお伝えしたいと思います。

1.なぜ横のつながり=組織開発は必要か?

そもそも、組織開発の必要性は、弊社代表の上林がコラムに書いているように、個業化が加速する中で、見えなくなるものの一つに「共に働く他者」が挙げられます

「共に働く他者」が見えにくくなるとどうなるかというと、誤解や不信感、それに伴うストレスが増えることが予想されます。また、相手の状況が見えないため、同じような重複業務を行っていたり、相乗効果を発揮できる機会を失っていたりすることもあります。つまりは、全体のパフォーマンスが高まらなくなる、という状態が起こり得ます。

だからこそ、組織を束ねるリーダーは意図的に、横のつながりを高める機会=「組織開発」を行う必要が出てくるわけです。

また、管理職の方のお話をお聞きする中でもよく感じるのが、管理職の方自身は一人ひとりの部下について悩まれたり課題を感じたりしており、部下と自分との関係性を良くしようと真剣に取り組まれているのはわかるのですが、肝心のチームの関係性を良くしようというところにまで手が回っていないことです。自分と部下との関係性が成り立たないうちにチームにまで意識がいかないというのは、致し方ないことですが、組織も「生き物」です。同時進行で動かないと取り返しのつかないことになりかねません。

2.「カルテ」を使った簡単「組織開発」の手順

そこで、今回は、「カルテ」を使った簡単なチーム内での相互理解のやり方についてお伝えしたいと思います。

[目的]チーム内の横のつながりを増やしチームの雰囲気を良くする
[ゴール]相互理解を行い互いの価値観を知ることで、日常の仕事の場においても多少の理解ができる状態を作る

Step1:まずはココラボ「カルテ」のメンバー診断をそれぞれ持ち寄っていただきます。メンバー診断の受診の仕方はこちらから。(ご自分で新規登録をしていただくか、管理職の方に登録をしていただいてURLを発行いただくかどちらかのやり方で取得可能です。)

Step2:持ち寄った「カルテ」結果はまだ見せずに、カルテ結果の内容をお一人ずつ発表する順番を決めます。例えば4人の方がいた場合、1番目→4番目と話す順番=テーマオーナーを決めます。

Step3:1番目のテーマオーナーからスタートする際に、まずはチームメンバーがテーマオーナーのカルテの1位について予測を立てて当てます。例えばAさんからは「仕事のコントロールが1位だと思います」Bさんからは「社会・顧客とのつながりが1位だと思います」といったように、必ず参加している全員が予測を立てて発表します。

Step4:最後に、テーマオーナーが自分の「カルテ」結果について1位~3位までの順位をチームメンバー全員に伝えます。

Step5:質疑応答タイムです。「なぜ、そう予測を立てたのか?」「それが1位に来たのはどういう背景か?」相互のズレを確認しあったり、背景にきている意図を聞いたりして、相互にどのような認識を持っていたのか確認しあいます。

Step6:最後、テーマオーナーが感想を言って終了します。

そして、2番目のテーマオーナーがStep1からまた順次進めていきます。

いかがでしょうか?とっても簡単で単純な流れですが、とっても盛り上がりますし、相互にどのような価値観を持っていたのか、どのようなとらえ方をしていたのか、多くの気づきが生まれる場になります。

もう少し本格的に進めたい場合は、都度、「場(プロセス)の振り返り」も行うとよいでしょう。関係性を見るためには、その場に生まれているプロセスを振り返ることこそが、チームの関係性を改善し、よりよいパフォーマンスを高めることにつながります。

問いとしては「この場についてどのような状態だと感じるか?(少し本音が出ない・物足りない・もっと明るい場でも良い等)」「更によい場にするためにはどうしたらよいか?」「もっと踏み込んだ関係性にするためにはどうしたらよいか」といったような問いが効果的です。

是非試してみてください!


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