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《お金のリアル》①看護師/保健師が企業に転職すると年収は下がるの?

 臨床から企業へ転職すると、年収は下がる!と言われていますが、本当はどうなのか気になりますよね。今回は産業看護職(産業保健師)の年収についてお伝えしていきたいと思います。

1.産業看護職(産業保健師)の年収はどのくらい?
2.入社後に年収は上がっていくの?
3.年収が下がっても転職するメリットはあるの?
4.企業の福利厚生について
5.転職時の年収アップのコツ

1.産業看護職(産業保健師)の年収

 はじめて臨床から企業へ転職する場合、産業看護職(産業保健師)の年収の相場は300~500万円程度かと思いますが、雇用形態が正社員なのか、それ以外なのかによっても年収は変わってきます。派遣社員や契約社員の場合、地域により差がありますが、時給制では1400円/時~2800円/時前後ですので、毎日7時間労働した場合でまずは計算してみるとよいでしょう。
*例)2200円の場合、2200×5日×4週間×12か月=約369万円
 なお、企業で産業保健を数年間経験してから他企業等へ転職する場合は、臨床経験、産業保健経験の年数や経験した業務により評価されます。前職より年収が上がることも多いですが、もちろん下がるケースもあります。求人サイトに掲載されている「正社員」や「契約社員」の年収には、賞与が含まれていたり、残業代が含まれていることがほとんどなので、基本給はどのくらいなのかは、内定承諾の前にしっかりと確認するべきかと思います。

2.入社後に年収は上がっていくの?

 年収が上がるかどうかは、その企業の就業規則に記載されている賃金規定によります。一般的に「医療職」「専門職」として就職する場合、業務内容が大きく変わらないため、年収が大幅に上がることはあまりないと思われますが、大手企業であれば定期昇給などが期待できます。「総合職」で就職する場合や「管理職」を目指せる(医療職が多数いる等の)企業の場合は、年収が大幅に上がることもあり、産業看護職でも年収700万円~1000万円を目指すことも可能です。
 自分が医療の専門職として働き続けたいのか、総合職として活躍したり、管理職の道も目指したいと考えているのか…入社前に考えておくと良いでしょう。 

3.年収が下がっても転職するメリットはあるの?

 臨床で働いている方は、給与明細を確認してください。「〇〇手当」の割合が意外と多いなんてことはありませんか?病院にもよりますが、実は基本給が低い場合もあると思います。そのような病院で働いて、ずっと年収が上がり続けることが期待できますか?生涯年収はどのくらいになるか、きちんと計算して、比較検討してみることお勧めします。
 また、もし企業へ転職して年収が下がっても、それ以上に「優先したいこと」が実現できるなら、年収に拘り過ぎない方が良いかもしれません。


 産業看護職(産業保健師)への転職で「年収が下がってしまうかもしれない不安」は必ずあると思います。ですが、お金だけの問題ではないことを感じているからこそ、今転職を考えているのではないでしょうか?
 次回は、引き続き《お金のリアル》看護師、保健師が企業に転職すると年収は下がるの?「4.福利厚生について」「5.転職時の年収アップのコツ」についてお伝えします。

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CocokaraCareer 代表 志野恭子
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