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なぜサラリーマンの給料は安いのか?  〜ニュース解説〜

こんにちは。

皆さんは普段こんなに働いているのに給料が全然もらえないだったり、
与えられている仕事の負担の割に給料が安すぎると思ったことが必ず一度はあるのではないでしょうか?

私も日々そう感じながら働いているのですが、日本は実は先進国の中でも賃金上昇率が最低なのです。
アメリカなどの先進国と比較しても圧倒的に日本のサラリーマンは安く買い叩かれているのです。

今回はなぜ日本は給料が上がりにくいのかを、賃金が上がり続けるアメリカと比較しながら簡単に解説していこうと思います。

1.日本の給料が上がらない理由
まずは、日本の賃金上昇を妨げている原因を挙げていきます。

①日本の経営者は貯金したがるから。
→今から30年前に、「バブル崩壊」という日本経済を大きく揺るがす経済危機が起きました。
このような不測の事態が起きたら一気に会社の経営が傾く可能性があります。そこで、バブル崩壊を契機に日本の経営者は「経済危機が起きていない間は、儲けた利益を貯金して有事でも会社が潰れないようにしないといけない。給料を上げたら貯金に回すお金が減るのでそれは後回しだ。」こう考えるようになりました。

②従業員は現状維持を望み、会社にしがみ続けるから。
→バブル崩壊を含めたいくつかの経済危機の中で、リストラや賃下げを目の当たりにした従業員は、再就職の苦労や生活基盤の崩壊を恐れて、なるべくリストラをされないように会社の言いなりになることを自然と受け入れるようになりました。それが会社が給料を上げない事態に拍車をかけているのです。

③経済が成長せず、デフレが続いているから。
→デフレとは経済が成長せず、停滞か衰退をすることを指します。
デフレ時には、企業側としては物やサービスの値段を安くしないと物が売れないため、その分利益が薄くなり給料を上げるのを渋ります。
従業員は、物やサービスの値段が安いため、安い給料でも生活ができてしまうため給料を上げることを強く望むこともなくなります。
このようにデフレ時でも両者のバランスが取れてしまうため、さらに給料アップの機運も薄れてしまうのです。

実際はもっと細かい要素が関わって、賃金が上がらない状況が出来上がっていますが、以上3点が給料が上がらない主な理由になります。

では、逆にアメリカの賃金が上昇している理由を挙げていきます。

①アメリカの企業はいい人材の確保に積極的にお金を使うため。
→アメリカは日本と比べてかなり転職市場が発達しており、転職が前提の社会になっています。
従業員側は会社が危ないと感じた時や、もっと好条件の会社があると分かったらすぐに転職しようとするため、人材の確保のために積極的にお金を使うのです。

②国の経済が成長し続けているから。
→アメリカは経済が成長し続けている影響で、
物やサービスの値段が上がり続けているため、その分利益も大きくなり給料を上げることができます。
また、物やサービスの値段が上がっているため、給料を上げなければ従業員も生活できません。そのため、従業員側の給料を上げる意思も強くなるわけです。
このように経済が成長している間にも、両者のバランスが取れているので、給料アップの機運は高まるのです。

あえて対比するように記述しましたが、見事に逆になってますよね笑

日本のサラリーマンの給料が上がらない理由は、
このように経済的な背景が主要因で仕方がないことなのです。

そんな状況もあってか、
日本では今「転職」と「副業」が非常に注目されています。

私自身も自分の置かれた状況に絶望し、1年前に転職をし、最近副業を始めました。

私なりに日本の給料問題を考察すると、
「給料が上がらないのは個人の問題ではなく、国の構造だからどうしようもない。だからこそ、個人個人が自分で給料を上げていく、もしくは副業などでお金を産んでいく意識が大切である。そうすれば、国全体も変わってくるのでないか。」と考えています。

今回の話が、皆さんにとって少しでも有益なものになればと思います。

ではまた。

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