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クレディ・スイス破綻と日本〜ニュース解説〜

こんにちは

先日、シリコンバレー銀行の破綻について解説しましたが、
その中でクレディ・スイスが破綻し、買収されたことも紹介しました。

今回はクレディ・スイスの買収は何を意味して、
日本にどのような影響をもたらすか解説して行きます。

1.クレディ・スイスってどんな銀行?
本拠地:スイス・チューリッヒ
事業の特徴:富裕層向けの金融業務や投資業務に強みをもつ。
世界経済に影響をもたらす金融グループ「バルジ・ブラケット」の一つ。

2.なぜ破綻した?
→簡潔に説明すると、コロナによる業績不振と度重なる不祥事で信用不安が募り、その上でシリコンバレー銀行破綻の風評で破綻した。という流れです。

クレディ・スイスは、絶対にやってはいけない「反社会的な組織への協力」を行なっていました。

通常、銀行は反社会的な組織に融資や口座開設を行なってはいけません。
要するに、日本のヤクザなどがお金の隠し所とする口座開設をこっそり行なっていたのです。

他にも従業員が顧客データをメディアへリークしたり、幹部と従業員が結託したスパイスキャンダルもあり、信用不安は拡大しました。

さらに別の記事でも紹介しましたが、シリコンバレー銀行が思わぬスピードで破綻したこともあり、一気に世界中の銀行に対する不安が広がったこともあり、一気に破綻、買収に至ったという流れです。

3.日本への影響
→結論、日本への影響は現在ほとんど見当たりません。

しかし、今回のクレディ・スイスの買収は、
色んな将来的な不安を予測できる物でした。

最後にクレディ・スイスの買収で世界中の銀行が懸念する2つの不安点を紹介します。

①SNSにより瞬間的に風評被害が広がる
→シリコンバレーもクレディ・スイスも破綻にはSNSが大きく関与してました。昔とは違い、Twitterなどで著名人がマイナスな発言をしたら一気に世界中で拡散し、情報が共有されてしまうため、株価の暴落や預金の引き出しにつながってしまいやすいのです。

②特別な救済措置の連発で、世間からモラルを疑われる
→クレディ・スイスはUBSというスイスNo. 1の銀行に買収されることになりました。実はこの対応は非常に特例で、不祥事などを繰り返していたクレディスイスを国は潰せなかったのです。クレディスイスは世界的な大銀行なので簡単に潰せないという事情はありますが、国が受け皿を準備するというのは異例です。シリコンバレー銀行も全く同様の対応でした。

世界中に影響が出てしまうのは非常に恐ろしいことですが、
特別扱いが続くと、世界中の金融機関や国に信用不安が広がり、結果的に混乱を招く可能性があるのです。

今回はクレディ・スイスの破綻について解説してきました。

銀行は社会インフラの一つなので、破綻することは非常に重大な事態なのです。
今後も世界中の銀行で危機的な状況が起きる可能性があるので、ぜひ注目してニュースをみてみてください。

今回の話が皆さんにとって有益な物になれば幸いです。

ではまた


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