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コナン映画はなぜ日本中から愛されるのか〜人気”物”の裏側〜

こんにちは

皆さんは「名探偵コナン」をみたことはありますか?

もう20年以上アニメも放送されており、日本一有名な探偵と言っても過言ではない存在ですよね。

最近最新映画も公開され、過去最高売上も確実視されているようで、どれだけ年数が経っても人気は衰えるどころか加速する一方です。

ではなぜ、我々はコナンに熱狂するのか。
今回は今までと趣向を変えて、名探偵コナンの人気の裏側について迫っていこうと思います。

1.名探偵コナンの概要
→1994年から週刊少年サンデーにて連載されている国民的推理漫画です。
コミックスも2023年4月時点で103巻まで刊行されており、来年で連載30周年を迎える超長寿漫画です。

ストーリーとしては、天才高校生探偵「工藤新一」がある出来事をきっかけに「黒づくめの組織」に襲われて、体が子供になってしまう薬を飲まされ、子供の姿のまま次々と難事件を解決するという物語になってます。

2.数字で見る人気ぶり
→ここで、コミックスや映画の売り上げ数字を見ていきましょう。

①単行本
既刊数:103巻
売上:2億5000万部

単行本の売上としては、国内漫画で歴代4位の記録になり、サンデー連載作品の中では圧倒的歴代一位になります。100巻以上刊行されているにしても、2億部も売れているのは流石という他なりませんよね。
1巻当たり10万部発行されればヒットと言われている漫画業界で、
毎巻約30万部前後発行されているので、書籍離れが進んでいる現代でも安定した人気を誇っています。

②映画
発表数:26作
シリーズ全ての興行収入:1000億円以上

映画の売上は毎年右肩上がりと、配給会社の東映の中でも屈指のドル箱作品になっています。
つい最近公開された劇場版最新作も、初の100億円突破も確実視されるロケットスタートを切ったようです。(公開3日間で興行収入31億円を突破)

また、最近は100億円を突破するアニメ映画も増えていますが、その中でも入場者特典をつけてリピーターを獲得している作品がほとんどです。
しかし、コナンに関しては入場者特典を基本付けないので、それで100億円突破が確実視されるのは、やはりコンテンツ自体に根強いファンがついている証拠になります。

3.なぜコナン映画はこんなにも人気なのか
ここまで、数字でコナンの人気ぶりを解説してきましたが、
なぜこんなにも熱狂的な人気を維持できるのか、その理由を以下の通りにまとめてみました。

理由①:幅広い世代に受け入れられる内容
→コナンはジャンルとしては推理漫画です。女性や少し年齢が上の親御さんにとっては、バトル物の漫画よりも受け入れやすく、子供の付き添いでなど映画を見にいっても話が理解しやいため、抵抗感が薄いのです。

また、私は今20代後半ですが、アニメのコナンを見て育った世代です。
その世代が親になってもコナンを見にいくことも少なくないため、逆に親がコナンを見せて、新たなファンを作っているという背景もあります。

理由②:キャラクター単体に対する圧倒的な人気
→現代では「推し」という言葉が流行りですが、ファンの7割が女性のコナンでもその推しを作る女性が近年増加傾向です。

特に「安室透」の人気は凄まじく、彼が主演になった映画「ゼロの執行人」は彼目的のリピーターが続出し、それまでのシリーズ売上記録を大きく更新する90億円以上の数字を叩き出しました。

他にも「赤井秀一」などの人気キャラも存在しているため、それぞれの推しが出ている映画はファンの方たちが足繁く映画館に通うわけです。

理由③:原作ファンも飽きさせないサービス精神あふれるストーリー
→26本も映画が公開されていたら、ストーリーはマンネリするし、原作ファンでも劇場にわざわざ行く人も少なくなるのではと思うかもしれません。

しかし、コナンは映画の中で原作の話を少し進める要素を盛り込むのが非常にうまいです。
コナン以外の人気キャラクターの内面に、少しだけ深く踏み込む内容でストーリーが展開されるケースが近年の作品では増えています。
これがキャラクターのファンたちにとっては非常に楽しみになっているのです。

一時はマンネリ化が噂され、興行収入が落ちた時期もありましたが、製作陣側がこのような工夫を意識して映画を作るようになって、徐々にV字回復をするようになったようです。

今回は「名探偵コナン」の映画の人気ぶりについて解説してきました。

人気の要因や数字上の凄さを語ってきましたが、
私が個人的にすごいと思うのは、毎年新作が公開されているにも関わらず数字を伸ばし続けているという継続性だと思いました。
これだけの人気ぶりを見ると、一体どれだけ製作陣の方々が苦労を重ねているかが何となく察せれます笑

今後も世間で人気になっている物やコンテンツがあれば、
積極的にその裏側を調べて発信していこうと思います。

皆さんにとって今回の話が少しでも有益なものになれば幸いです。

ではまた

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